小さな書斎の作り方 狭い空間や1畳でもできるミニ書斎スペース

小さな書斎の作り方 狭い空間や1畳でもできるミニ書斎スペース

自宅に書斎があると、仕事や趣味など、1人で過ごす時間が充実したものになります。しかし、十分な広さの部屋がなく、書斎づくりを諦めている方も多いのではないでしょうか。
使い勝手のよい書斎を作るにあたって、必ずしも広い空間は必要ではありません。アイテム選びやレイアウトを工夫すれば、快適に過ごせて機能的な「小さな書斎」が実現できます。

この記事では、小さな書斎が家にあるメリットや、レイアウトの仕方やアイテム選びの方法などについて、詳しく解説していきます。
記事の後半では、実際に作られた小さな書斎の実例もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

そもそも書斎とは?

書斎とは、本来は自宅で本を読んだり、書き物をしたりするための一室のことです。しかし、現代ではそれ以外にも、PCで仕事をしたり、趣味の時間に没頭したりと、主に1人で行う活動の場を指すことが多いです。
作業に集中できる秘密基地のような空間を作りたいのであれば、それほど広さは必要なく、小さな書斎でも満足いく空間が実現できるでしょう。

小さな書斎の作り方 そもそも書斎とは?

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_619/

小さな書斎は最低で何畳必要?

小さな書斎は、最低1畳程度のスペースがあれば作れます。
1畳とは、もともと畳(たたみ)1枚分の広さという意味で、メートル法で換算すると約1.62平方メートルになります。
初めて書斎を作るとなると、相応の広さの部屋を用意しなければいけないと考える方も多いです。しかし、実際はリビングや寝室の一角など、既存の部屋の一部スペースを使って、十分に機能的な書斎が実現できます。

家に小さな書斎があるメリット

小さな書斎が家にあると、さまざまなメリットが得られます。
ここでは、特に大きな3つのメリットについて、詳細を確認していきましょう。

小さな書斎の作り方 家に小さな書斎があるメリット

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_580/

メリット① 1人の時間を過ごせる

家に小さな書斎がある1つ目のメリットは、1人の時間を自由に過ごせる点です。
家族と一緒に暮らしている場合、リビングやダイニングなどには常に誰かがいて、なかなか1人になれる場所がないことが珍しくありません。
そんなとき、小さな書斎が家の中にあれば、家族との時間も維持しつつ、必要に応じて1人の時間を確保することができるでしょう。

メリット② 趣味や仕事に集中・没頭できる

家に小さな書斎があると、趣味や仕事に集中・没頭できるメリットも得られます。
近年では、テレワークを採用する企業も増え、自宅で仕事をする方が増えてきました。その際、リビングなどで仕事をすると、家族の視線や会話が気になりやすいですが、小さな書斎空間があれば、仕事に集中しやすくなるでしょう。
また、1人で没頭したい趣味がある場合も、小さな書斎は居心地のよい場所になります。棚などを配置して趣味の品を一箇所にまとめれば、まるで秘密基地のようなワクワクする空間が実現できるでしょう。

メリット③ 隙間時間を有効活用できる

家に小さな書斎を作ると、隙間時間を有効活用できるようになる点もメリットです。
日常生活の中では、家事の合間などで、5分10分程度の隙間時間が発生することが多々あります。しかし、そのような細切れの時間に何かをしようとしても、準備や移動に時間がかかると、結局何もできないままに過ぎてしてしまいやすいです。
その点、リビングの一角などアクセスしやすい場所に小さな書斎を作れば、準備や移動の時間をカットできるため、短い隙間時間でも有意義に使えるようになります。

【1畳・2畳・3畳】用途に合わせた小さな書斎のレイアウト案

ここでは、1畳・2畳・3畳と、スペースに合わせた小さな書斎のレイアウト案をご紹介します。
これから小さな書斎のレイアウトを考えようとしている方は、ぜひ参考にしてください。

【1畳・2畳・3畳】用途に合わせた小さな書斎のレイアウト案

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_449/

1畳の書斎スペース

最低限のワークスペースを確保したいのであれば、1畳程度の小さな書斎で十分です。
この場合、床面積は約1.62平方メートルほどですが、コンパクトなワークデスクとチェアのセットであれば、問題なく設置できます。
1畳程度の空間は、家の中の色々な部屋で見出すことができます。リビングの一角などに小さな書斎を作る場合は、目隠しのために間仕切りを設置してもよいでしょう。

2畳の書斎スペース

2畳のスペースが確保できれば、収納も充実した小さな書斎が実現できます。
この場合、床面積が約3.24平方メートルほど確保できるので、デスクをL字に2台並べたり、デスクと合わせて壁面本棚を設置したりできます。
また、大きめのデスクを設置すれば机下に余裕が生まれるので、キャスター付きの机下収納を設置して、机上スペースを広く確保するのもおすすめです。

3畳の書斎スペース

3畳のスペースがあれば、収納とワークスペース両方に余裕を持たせた小さな書斎に仕上がります。
3畳は約4.86平方メートルに相当するので、大きめのデスクとチェア、壁面本棚を設置しても、スペースに余裕があります。
たとえば、そこに追加で本棚を設置すれば、大量の蔵書を収める私設図書室のような空間になるでしょう。
また、天板の広いワークデスクを置けば、工作などの趣味に没頭できる、アトリエのような書斎に仕上がります。

狭い空間でもOK 小さな書斎の作り方

以上見てきたように、1畳~3畳という狭い空間でも、十分に実用的な書斎が実現できます。
ここでは、リビングや寝室などの場所ごとに、小さな書斎の具体的な作り方について、詳しく確認していきましょう。

リビングやダイニングに作る小さな書斎

リビングやダイニングは、小さな書斎を作るのには最も打ってつけの場所です。
リビングやダイニングは空間的にゆとりがある場合が多く、部屋の一角に手付かずのスペースが残されていることがあります。そのような場所にデスクなどを設置すれば、アクセスしやすい小さな書斎が実現します。
その際、家族の視線や気配が気になるようであれば、間仕切りを設置して空間を分けるのもおすすめです。壁面本棚などの収納家具を間仕切り代わりにすれば、同時に収納量も確保できます。

小さな書斎の作り方 リビングやダイニングに作る小さな書斎

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_285/

寝室に作る小さな書斎

寝室は、就寝用のベッド以外は空間が余っていることが多いので、小さな書斎を作りやすい場所です。
寝室はドアで他の部屋と区切られているので、完全な個室状態で仕事や趣味に集中しやすい空間が実現できます。
ただし、夫婦で使用しているなど、同じ寝室を他の家族が使う場合は、眠りを妨げないよう、使用する時間や照明の明るさに注意が必要です。
また、デスクとチェアがあることで、ベッドまでの動線が遮られやすいので、設置する際はサイズ選びに注意しましょう。

屋根裏やクローゼットに作る小さな書斎

屋根裏やクローゼットなどの収納スペースも、小さな書斎を作りやすい空間だといえます。
屋根裏は、家族が集まって過ごす空間とは離れていることが多いので、静かな環境で集中したい場合などにおすすめです。また、クローゼットには簡易的な扉が付いているので、個室に近い書斎空間が実現できます。
ただし、屋根裏やクローゼットなどは、電気が通っていなかったり、コンセントが設置されていなかったりする可能性がある点に注意が必要です。その場合は、電池式や充電式の照明器具を設置したり、延長コードで電源を確保したりして工夫するとよいでしょう。

小さな書斎の作り方 屋根裏やクローゼットに作る小さな書斎

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_269/

デッドスペースに作る小さな書斎

小さな書斎は、家の中のデッドスペースを活用して作ることも可能です。
たとえば、廊下は動線確保のために何も置かれていないことが多いですが、コンパクトなデスク程度なら設置できる場合があります。
また、窓際の壁面部分も手付かずにされがちなので、窓を避けてデスクと本棚を設置するのも良いアイデアです。
このように、一見スペースがないように感じられても、視点を変えて眺めてみると、意外な空間が残されていることがあります。
小さな書斎を作る場所に絶対の正解はないので、使いやすそうなデッドスペースがないか、今一度家の中を確認してみるとよいでしょう。

小さな書斎の作り方 デッドスペースに作る小さな書斎

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_502/

小さな書斎づくりでの家具の選び方

小さな書斎を使い勝手のよい空間に仕上げるには、家具選びが非常に重要です。
ここでは、小さな書斎に設置するデスクやチェアなどの家具の選び方について、詳しく確認していきます。

小さな書斎の作り方 小さな書斎づくりでの家具の選び方

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/tavola/base_index.html

デスクの選び方

デスクは、小さな書斎を作るうえで必ず必要な家具です。
ノートPCを使って仕事をしたり、読書をしたりする程度であれば、幅は1500mmなどコンパクトなもので十分です。ただし、奥行きは作業のしやすさに直結するので、400mm以上は確保するとよいでしょう。
また、狭い空間で十分なワークスペースを確保したい場合は、コンパクトなデスクをL字に配置するのもおすすめです。そうすれば、椅子の向きを変えるだけで、デスク2台分のスペースを利用できるようになります。

チェアの選び方

チェアは、小さな書斎で居心地よく過ごすためには、ぜひこだわりたいアイテムです。
長くても数十分など、それほど多くの時間を過ごさない場合は、背もたれなしのチェアでもよいでしょう。その場合、設置スペースがコンパクトになるので、狭い空間でも収納などにスペースをまわせます。
一方で、数時間など長い時間を過ごす場合は、しっかり背もたれのついたチェアを設置しましょう。
なお、デスクとチェアを選ぶ際は、それぞれの高さバランスも重要です。
一般的には、デスクの天板からチェアの座面までが270~300mm程度あるのがよいとされています。座面の高さが不安な場合は、上下に昇降できるものを選ぶとよいでしょう。

収納棚(本棚)の選び方

小さな書斎にデスクとチェアを設置しても余裕がある場合は、収納棚や本棚を設置しましょう。
その際、空間を有効活用するには、天井付近まで高さのある壁面本棚がおすすめです。壁面に書籍や資料、趣味のアイテムなどを収納すれば、狭い空間でも大容量の収納スペースが確保できます。
なお、収納棚とデスクを別々に設置するスペースがない場合は、それぞれが一体化した製品も検討してみるとよいでしょう。

仕切りの選び方

リビングなどの一角を小さな書斎にする場合は、空間を分ける仕切りがあると便利です。
仕切りがあれば、家族の視線や気配を気にせず作業ができるので、生産性の高い書斎に仕上がります。
仕切りとしては、通常のパーテーションパネルを使うほか、収納棚を仕切り代わりに設置する方法もあります。
この場合、仕切りと収納という2機能を果たせるので、より空間を有効活用できるといえるでしょう。

男の隠れ家から趣味部屋まで 小さな書斎の実例

ここでは、ぜひ真似したい小さな書斎のおしゃれな実例を2つご紹介します。
これから小さな書斎づくりをしようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

小さな書斎の実例①

こちらの実例では、2階にある階段の吹き抜けに面する細長い部屋に「Tavola(タヴォーラ)BASE・デスクの組み合わせによる仕事基地」と「Shelf(シェルフ) 壁一面の本棚 奥行250mm」を置き、小さな書斎として活用しています。

小さな書斎の作り方 小さな書斎の実例①

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_624/

正面と右側の壁にL字にデスクを配置することで、狭くても十分なワークスペースが確保されています。
また、もう一方の壁面には大型の本棚を置き、コミック本やゲームソフトなど、趣味に関するコレクションを所蔵しています。

小さな書斎の作り方 「Tavola(タヴォーラ)BASE・デスクの組み合わせによる仕事基地」と「Shelf(シェルフ) 壁一面の本棚 奥行250mm」

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_624/

小さな書斎の実例②

こちらの実例では、リビングの窓脇にある狭いスペースに、「Shelf(シェルフ) カウンター付き本棚」を設置して、小さな書斎として活用しています。

小さな書斎の作り方 小さな書斎の実例②

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_736/

目の前の開口部に大型ディスプレイを置くことで、机上スペースは広く保たれています。
また、机下空間にも本棚があるので、空間を無駄にせず、十分な収納を確保できています。

まとめ

今回は、小さな書斎があるメリットやおすすめのレイアウト、具体的な作り方などについて、詳しく確認しました。
1畳や2畳などの狭いスペースしかなくても、設置する家具やレイアウトを工夫すれば、使い勝手のよい書斎が実現します。
小さな書斎を作る場所に決まりはなく、一見難しそうに見えるスペースが、意外と居心地のよい書斎に仕上がることも多々あります。
今回ご紹介したことを参考に、オリジナルの小さな書斎を作ってみていただければ幸いです。

マルゲリータの公式サイトでは、記事の中でご紹介したもの以外にも、小さな書斎づくりに役立つデスクや収納家具などを多数ラインナップしています。お客様の使用実例も多数掲載されているので、ご自宅に小さな書斎を作ろうか悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。