楽譜はサイズがバラバラだったり、数が増えると取り出しにくくなったりと、収納に悩みがちなアイテムの1つです。
特にA3やB4サイズなど大判の楽譜は、一般的な書棚だと折らないと入らなかったり、はみ出したり倒れてしまったりと、扱いにくさを感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そのような悩みを解決する「楽譜収納」のアイデアについて、詳しく解説します。
大きなサイズの楽譜もしっかり収まる収納家具の選び方から、楽譜収納に重宝する収納アイテム、マネしたい設置実例に至るまで、幅広くご紹介します。
使いやすく、見た目も美しい楽譜収納を実現したい方は、ぜひ参考にしてください。
楽譜収納でよくある悩みと解決アイデア
ここでは、楽譜収納でよくある悩みと、それぞれの解決アイデアについて、詳しく確認していきましょう。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_672/
楽譜によってサイズが違う
楽譜収納でよくあるのが、楽譜によってサイズが異なるという悩みです。
国内で出版されるものの多くはA4サイズですが、輸入スコアや合奏用スコアなどは、A3やB4といった大きめのサイズも珍しくありません。
こうした大判の楽譜をA4対応の書棚に無理に押し込んでしまうと、端が折れたり背表紙が傷んだりしてしまいます。
そのため、楽譜専用の収納棚を選ぶ際には、A3サイズまで収められる余裕のあるサイズ設計を重視しましょう。
特にクラシックやジャズ、吹奏楽の愛好家で輸入スコアを多く使う方は、大判対応の収納を選んでおくと、楽譜購入時の不安を払拭できます。
隙間があると楽譜が倒れてしまう
楽譜を縦に並べて収納していると、量が少ないときにスペースに余裕ができてしまい、倒れてしまうことがあります。
これが原因となり、中のページが曲がったり、表紙が折れたりすることもあるので注意が求められます。
そのようなときは、楽譜を横向きに重ねて収納する方法もおすすめです。
その場合、横向きに重ね過ぎると下の楽譜が取りにくくなるので、細かく仕分けられるトレー式の収納家具を使うと、利便性を損なわずに収納できます。
使いたい楽譜がすぐに見つからない
楽譜が増えてくると、使いたいときに収納した場所を思い出せず、長い時間をかけて探さなければならないこともあります。
そのような事態を防ぐには、表紙を見せた状態で収納する「面出し収納」がおすすめです。
たとえば、よく使う楽譜を優先的に面出しして並べておけば、目で見て直感的に場所が分かり、使いたい楽譜を探す時間を大きく短縮できます。
また、たくさんの楽譜をジャンルや演奏シーンごとに分類して収納する場合は、棚の段数や列数に余裕のある収納棚を選ぶと、整理がしやすくなります。
楽譜を収納する際の注意点
ここでは、楽譜の収納時に注意したい2つのポイントについて、詳しく確認していきましょう。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_529/
湿気による歪みや劣化に注意
紙製の楽譜は湿気に弱く、湿度が高い環境に放置すると、ページが波打ったり、カビが発生したりするおそれがあります。
特に梅雨時期や結露が起きやすい場所では、長期保管している間に状態が悪くなることがあるため、注意が求められます。
対策としては、収納スペースに乾燥剤を入れたり、こまめに換気したりなどの工夫が有効です。
また、たとえば木製の収納棚は適度な通気性を持ち、内部の湿度を調整しやすいため、紙製の楽譜収納に向いています。
直射日光による変色に注意
楽譜は直射日光に長時間さらされると、表紙や中のページが黄ばんだり色褪せたりすることがあります。
紙が劣化すると破れやすくなり、印刷も見えにくくなるため、保管場所には十分な配慮が必要です。
特にリビングや窓際など、日光が差し込む場所に収納する場合は、遮光カーテンを使ったり、棚の向きを調整したりして、日光が直接当たらないようにしましょう。
使いやすい楽譜収納の選び方のポイント
ストレスなく楽器を演奏するためには、楽譜収納の「使いやすさ」も大切な視点です。
ここでは、使いやすい収納を選ぶうえで覚えておきたい5つのポイントについて、詳しく確認していきましょう。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_856/
楽譜の形を維持できる収納を選ぶ
楽譜にはA4サイズをはじめ、A3やB4といった大判サイズも存在します。
こうしたサイズの違いに対応できない棚に収納すると、端が折れたり、無理な圧力がかかったりして、楽譜が傷む原因になります。
そのため、収納家具を選ぶ際は、日常的に使用している楽譜の最大サイズにしっかり対応しているかを確認することが大切です。
余裕を持ったサイズ設計の棚であれば、出し入れもスムーズになり、形をきれいに保ったまま収納できます。
楽譜をスムーズに出し入れしやすい収納を選ぶ
楽譜収納は、「しまいやすさ」と「取り出しやすさ」の両方を満たしていることが理想です。
特に、頻繁に使う楽譜は、収納棚からワンアクションで取り出せるような設計になっていると、演奏の流れを妨げずに済みます。
たとえば、楽譜を面出しで並べられるラックだと、表紙を見てスムーズに出し入れできます。
また、収納量が多い場合は、引き出し式やトレー式だと、一か所にまとめられて便利でしょう。

出典:https://www.margherita.jp/piano/pno-a3_a_index.html
インテリアと調和するデザインか確認する
楽譜収納を選ぶ際は、他のインテリアと調和するデザインかどうかも重要です。
リビングや音楽室などに置く場合は、空間の雰囲気に合った色味や素材、形状を選ぶことで、統一感のある雰囲気に仕上がります。
幅広いインテリアに馴染むものとしては、木製のシンプルなデザインの楽譜収納がおすすめです。
ピアノやギターなど、楽器には木製のものが多いこともあり、幅広い音楽空間に馴染んでくれるでしょう。
大量の楽譜収納では分類のしやすさも考慮する
大量の楽譜を収納する場合は、分類のしやすさにも着目して収納家具を選ぶことが大切です。
ジャンルや演奏スタイル、使用頻度などに応じて分類できる構造の棚を選ぶと、探しやすく使いやすい収納が実現します。
たとえば、縦方向にトレーが連続している、多段式の収納家具などが便利で重宝します。
また、壁面本棚などの大容量収納棚を活用して、大量の楽譜を並べて収納するのも良いアイデアです。
頻繁に場所を移動するならキャスター付きが便利
演奏などで、楽譜収納の場所を頻繁に移動する場合は、底部にキャスターの付いている収納家具が便利です。
大量の楽譜を収めていても、キャスターがあれば軽い力で移動させられるので、ストレスを感じることなく掃除や模様替えもできます。
ただし、キャスター付きの楽譜収納は、地震などで勝手に移動したり倒れたりしないよう、ストッパーが付いてロックできる構造のものを選ぶことが大切です。
楽譜収納のおすすめ商品
ここでは、マルゲリータが展開している、楽譜収納におすすめの収納家具を3種類ご紹介します。
おしゃれで使い勝手の良い楽譜収納をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
Piano 楽譜棚
「Piano 楽譜棚」は、A3ノビにも対応する、さまざまなサイズの楽譜を分類して収められる楽譜収納です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/piano/pno-a3_a_index.html
高さが14段(高さ1181mm)から21段(高さ1758mm)で展開され、段階的にセミオーダーで選べます。
また、棚板のサイズ違いで「A4書類収納棚」と「A3書類収納棚」もラインナップされていて、お手持ちの楽譜サイズとの相性や、インテリアに合わせて選択可能です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/piano/pno-a3_a_index.html
棚板を手前に引き出せるスライドトレーにすることで、大量に楽譜を収納しても、出し入れしやすい構造になっています。
それに加え、底部にはオプションでキャスターを取り付けることもでき、キャスターにはしっかりしたストッパーがあるので、万一の地震発生時などにも安心です。
Ladder 楽譜棚
「Ladder 楽譜棚」は、壁に立て掛けて使用する楽譜収納です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/ladder/mr-01_a_index.html
1列タイプは5冊、2列タイプは10冊、3列タイプは15冊の楽譜を収納できて、面出しで並べられるので、使いたいときすぐに手に取れて機能的です。
【2列タイプ】

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【1列タイプ】

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/ladder/mr-01_a_index.html
素材には、MDF・ナラ天然木突板貼りを使用しています。
天然木が持つナチュラルな風合いを大切にした仕上がりで、幅広いインテリアに自然と馴染んでくれます。
Carta A3書類トレー
「Carta A3書類トレー」は、大量の楽譜でも仕訳・分類して収納しやすい、多段式の収納トレーです。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/carta/crt-a3-tr_index.html
収納した楽譜の出し入れがしやすくなるよう、底部がわずかに傾斜したデザインになっています。
高さに300mm・600mm・900mmのバリエーションがあり、2列になったワイドタイプも展開されているので、所有する楽譜の量に合わせて選べます。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/carta/crt-a3-tr_index.html
また、別売りの専用キャスターベースと組み合わせれば、可動式の楽譜収納としても重宝するでしょう。
おしゃれな楽譜収納のアイデア溢れる設置実例
最後に、楽譜をおしゃれに収納している、アイデア溢れる実例を厳選してご紹介します。
これからご自宅などで楽譜収納を設置しようか検討している方は、ぜひ参考にしてください。
おしゃれな楽譜収納の設置実例①
こちらの実例では、バイオリン教室の楽譜収納として、「Piano A3書類棚」を設置しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_130/
バイオリンで演奏する曲は、多くが欧州発祥であることもあり、本としての規格サイズがバラバラで管理が難しくなりがちです。
こちらでは、A3の書類を整理するために設計された棚板に、余裕をもって分類収納することで、使い勝手の良い楽譜収納を実現しています。
おしゃれな楽譜収納の設置実例②
こちらの実例では、ジャズボーカルのレッスン教室にて、「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」や「Carta A4書類ソーター」を、楽譜収納として設置しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_856/
壁面に2台連結させた壁面本棚には、書類と合わせて主に装丁された楽譜を収めています。
また、その傍らに設置された書類ソーターには、未装丁である紙単位の楽譜を分類収納することで、レッスン時の利便性を大きく高めています。
おしゃれな楽譜収納の設置実例③
こちらの実例では、チェリストの方のご自宅にある音楽室に、「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」と「Piano A3書類棚」を楽譜収納として設置しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_672/
壁面本棚の方には、主に縦に収納できる楽譜を大量に収め、それ以外にもさまざまなサイズの書籍やCD、コンパクトなオーディオなどを収納しています。
一方でA3書類棚の方には、紙の状態や薄い装丁の楽譜を平置きで収め、演奏に集中しやすい空間に仕上がっています。
おしゃれな楽譜収納の設置実例④
こちらの実例では、ピアニストの方が暮らす戸建て住宅の音楽室に、「Shelf壁一面の本棚250mm」と「Shelf壁一面の本棚350mm」を組み合わせ、特注の壁面収納を設置しています。

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グリッド状になった棚板に、高さのそろったクラシック音楽の楽譜を大量に収納することで、必要に応じてすぐ手に取れる快適な音楽空間が形成されています。
また、楽譜だけでなくCDや音楽関連の書籍、レコードプレイヤーやアンプ類も収納して、全体的に統一感のある、美しい壁面収納に仕上がっています。
おしゃれな楽譜収納の設置実例⑤
こちらの実例では、音楽室兼ピアノ教室に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm ロータイプ」と「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を組み合わせた特注本棚を設置しています。
また、本棚造り付けの跳ね上げ式テーブル及びその台として、「Storage Cart キャスター付き収納カート」も導入されています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_529/
大量の楽譜が壁面本棚に収められ、すぐ手に取れるように分類整理されています。
また、そこに入りきらなかった楽譜は移動式収納カートに収められ、メリハリのある空間に仕上がっています。
まとめ
今回は、楽譜収納でよくある悩みや、収納時の注意点、収納家具選びのポイントなどについて、詳しく確認してきました。
楽譜はサイズがバラバラだったり、大量にあると管理が難しかったりと、収納時に悩んでしまいがちですが、使い勝手の良い収納家具を選べば、すっきり収納できます。
収納家具を選ぶ際は、楽譜の形を維持してスムーズに出し入れできるか、インテリアと調和するデザインか、大量の楽譜も分類できるかなどを重視しましょう。
また、頻繁に場所を変える場合は、底部にキャスターが付いた収納家具が便利です。
今回ご紹介したことを参考にして、使い勝手が良くおしゃれな楽譜収納を設置し、快適な音楽環境を整えましょう。
マルゲリータの公式サイトでは、今回ご紹介した楽譜収納以外にも、色々なおしゃれインテリアを多数ラインナップしています。お客様の使用実例もたくさん掲載されているので、おしゃれで実用的な家具の購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
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