近年、リモートワークやテレワークなど、新しい働き方が増えてきた背景もあり、自宅にも機能的な書斎スペースを作りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
自宅に書斎専用の部屋がなくても、リビングや寝室に間仕切りを設けることで、書斎スペースやミニ書斎をつくることができます。
この記事では、書斎の間仕切りとしておすすめの方法や、設置時の注意点、おしゃれなレイアウト実例などについて、詳しく解説していきます。
リビングや寝室に間仕切りを設置して書斎スペースを作りたい方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
そもそも「間仕切り」とは?
間仕切りとは、建物内の空間を仕切るために設置する、簡易的な壁の役割をするものです。工事によって壁を新しく作ることもあれば、パネル状のパーテーションを設置したり、棚やラックを間仕切りとして使ったりなど、その形状はさまざまです。
間仕切りがあると、周囲の人の気配や視線などを遮って集中できる空間をつくることができ、1つの居室内であってもゾーニングできるようになります。そのため、最近では家の中に書斎やワークスペースを作るにあたって、間仕切りを設置するケースが増えてきています。
リビングの書斎コーナー(ワークスペース)に間仕切りは要る? 要らない?
リビングの中に書斎コーナーやワークスペースを作る場合、「間仕切りは要らないのでは?」と考える方も多いでしょう。結論から言うと、リビングに書斎コーナーを作るなら、間仕切りはあった方がよいといえます。
なぜかというと、間仕切りがあることで、そこが書斎だと明確に意識でき、気持ちのオンオフができるようになるからです。これによって、自分が作業に集中しやすくなるのはもちろん、家族も書斎スペースを尊重しやすくなります。
また、リビングに唐突にデスクを配置すると、インテリア全体の雰囲気と合わず、ちぐはぐな印象を与えることがあります。このときも、間仕切りがあれば部屋全体のデザインを損なうことなく、おしゃれな書斎スペースを実現できるでしょう。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_539/
寝室の一角を書斎にするのはあり? デメリットはない?
リビングに次いで、書斎スペースを作る場所として人気があるのが、寝室の一角です。
寝室に書斎を作るにあたって「十分な空間が確保できない」「パートナーの眠りを妨げてしまう」というデメリットも考えられます。しかし、このようなデメリットは、間仕切り設置時の工夫次第で、ある程度払拭が可能です。
たとえば、収納本棚を間仕切りとして取り入れれば、収納スペースも同時に確保でき、狭小スペースでも十分に使いやすい書斎が実現できます。また、間仕切りによって光を上手に遮れば、パートナーが眠っている間にも、机上の明かりで作業ができる書斎スペースを作れます。
間仕切りを使って書斎スペースを作るメリット
間仕切りを使って自宅に書斎スペースを作ると、多くのメリットが得られます。
ここでは、特に代表的な3つのメリットについて、詳細を確認していきましょう。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_618/
メリット① 自宅で仕事ができる
間仕切りを使って書斎スペースを作ると、自宅で仕事がしやすくなるのが最大のメリットでしょう。
独立した書斎がない場合、自宅の中では家族の邪魔になったり、自分が集中できなかったりするため、わざわざカフェなどに外出するケースも多いです。
しかし、リビングや寝室を仕切って書斎スペースにすれば、そのような手間や時間をかける必要がなくなります。
また、リビングや寝室でそのまま仕事をするよりも、間仕切りで空間をゾーニングした方が、オンオフを切り替えて効率的に作業を進められるようになります。
メリット② 隙間時間に仕事ができる
間仕切りを使って書斎スペースを作ることで、日常の中の隙間時間に仕事ができるメリットも得られます。
日々の生活では、家事と家事の間や、子どもが遊んでいる時間など、ちょっとした隙間時間が多数生まれます。1つひとつは数分程度の隙間時間ではありますが、1日単位、1週間単位で考えれば、結構な時間数です。これを上手く使えば、仕事を効率的にこなすことができ、まとまった時間を家族と過ごしたり、趣味に費やしたりすることに使えるでしょう。
メリット③ 家族コミュニケーションと仕事が両立できる
リビングに間仕切りを設置して書斎スペースを作ると、家族コミュニケーションと仕事の両立が実現します。
仕事のために自室にこもってしまうと、当然ながら、その間は家族とのコミュニケーションが取れません。そのため、せっかく同じ家で暮らしていながら、生活がすれ違ってしまうことが往々にしてあり得ます。
その点、リビングの一角に間仕切りで書斎スペースを作れば、程よく家族とコミュニケーションを取りつつ、仕事にも打ち込めるでしょう。
リビングや寝室を仕切って書斎やワークスペースにするおすすめの方法
リビングや寝室を仕切って、書斎やワークスペースにするためには、いくつかの方法が考えられます。
ここでは、代表的な5つの方法の特徴や違いについて、詳しく確認していきましょう。
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方法① 壁を新設する
リビングや寝室に書斎を作る際、壁を新設する方法があります。
壁を新しく作ることで、視線や明かりなどを完全に遮れ、個室に近い書斎スペースが実現します。
ただし、壁を新設するには施工工事が必要で、高額な費用がかかります。また、設置した壁は簡単には撤去できないので、後々レイアウトを変更したい場合は注意が必要でしょう。
方法② カーテン・ブラインドを使って仕切る
リビングや寝室に書斎を作るにあたって、カーテンやブラインドを使う方法もあります。
カーテン・ブラインドは比較的安価かつ、簡単に取り付けられる間仕切りです。そのため、費用を抑えて書斎スペースを実現したい場合には、おすすめの方法だといえます。
ただし、カーテンやブラインドは、いかにも隠している感じが出てしまい、インテリアと馴染ませるのが難しくなりやすいです。また、寝室で使う場合、明かりを通す素材だとパートナーの眠りを妨げかねないので、遮光性のある素材を選ぶとよいでしょう。
方法③ パーテーションを設置する
リビングや寝室に書斎を作る際、パーテーションを設置するのも1つの方法です。
パネル状のパーテーションは薄くてスリムな作りなので、狭い空間でも設置しやすいメリットがあります。また、複数枚を並べれば、広い書斎スペースを実現することもできるでしょう。
ただし、パーテーションを選ぶ際はデザインや素材などに注意が必要です。ポリカーボネートなどでできた簡易的なパーテーションだと、オフィスで使うようなイメージとなり、家庭のインテリアには馴染まない可能性が高くなります。
方法④ 個室型デスクを置く
リビングや寝室の一角に、個室型デスクを置いて書斎スペースにする方法も考えられます。
個室型デスクとは、デスクの周囲を壁で囲っていて、間仕切りとデスクの役割を1つに集約した便利なアイテムです。そのため、どこでも置くだけで、簡単に書斎スペースに変えることができます。
ただし、個室型デスクをリビングや寝室に設置すると、圧迫感が生まれる可能性があるので気をつけましょう。また、不要になった場合に収納するとなると、置き場所に困ることがある点にも注意が必要です。
方法⑤ 収納本棚を間仕切りにする
リビングや寝室に書斎スペースを作る際、収納本棚を間仕切りとして使うのが人気です。
収納本棚を間仕切りにすると、空間を仕切る機能に加え、仕事の資料などを収納するスペースが確保できます。
そのため、別途本棚を設置する必要がなくなり、限られた空間でも、使い勝手のよい書斎スペースが実現できるでしょう。
収納本棚を間仕切りにする際、背の高いハイタイプと、腰丈程度のロータイプという選択肢があります。
ハイタイプの場合、空間をしっかり分けられるため、集中しやすい書斎スペースが実現します。また、ロータイプの場合は、インテリアとして空間に馴染ませやすくなります。
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書斎用の間仕切りを設置する際の注意点
間仕切りで書斎スペースを作る際、いくつかの注意点を押さえておかないと、リビング・寝室と書斎、それぞれの使い勝手を損ねることに繋がりかねません。
ここでは、書斎用の間仕切りを設置する際の注意点を5つ取り上げます。これから間仕切りを設置する方は、ぜひ参考にしてください。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_618/
注意点① 目的に合わせて設置場所やサイズを決める
書斎用の間仕切りは、目的に合わせて設置場所やサイズを決めることが重要です。
たとえば、家族とコミュニケーションを取りながら仕事したい場合は、サイズの小さい間仕切りを、生活空間に近い場所に設置するのがよいでしょう。反対に、1人で集中したい場合は、背の高い間仕切りを部屋の一角に設置すると、仕事が捗るようになります。
間仕切りの設置場所やサイズは、用途に応じて正解が変わってきます。何のために書斎スペースを作りたいのかをよく考え、後悔のないように間仕切りを選択しましょう。
注意点② 圧迫感が生まれないか確認する
書斎用の間仕切りを設置する際は、空間に圧迫感が生まれないかよく確認しましょう。
特に、背の高いハイタイプの間仕切りは、圧迫感を生みやすいので注意が必要です。その際、背板のないオープンタイプの収納本棚であれば、背が高くても圧迫感を生まず、おしゃれに空間を仕切れます。
注意点③ 明かりや空調が届くか確認する
間仕切りで書斎スペースを分ける際は、明かりや空調がしっかり届くか確認しましょう。
空間をしっかり分けようと、壁を新設したり、遮光性の高いカーテン・ブラインドを設置したりすると、書斎が暗くて使いにくくなりがちです。また、空調が届かないと、夏や冬に過ごしにくくなります。
注意点④ コンセントの位置を確認する
間仕切りで書斎スペースを分ける前に、コンセントの位置は必ず確認しておきましょう。
書斎スペースでPCを使ったり、卓上照明を使ったりする場合、電源用コンセントは必須です。
コンセントが遠い場合、延長コードで対応することも可能ですが、その場合は踏んで転ぶことのないよう、壁に沿わせるなど工夫するようにしましょう。
注意点⑤ リビングの動線を妨げないか確認する
間仕切りを設置して書斎スペースにする際、リビングの動線を妨げないかは十分にチェックしておきましょう。
使いやすい書斎が実現できたとしても、それによってリビングの使いやすさが損なわれてしまっては、本末転倒です。
間仕切りを設置する際は、リビングでの生活動線を事前に確認し、それを妨げないように設置する必要があります。心配な場合は、出入り口から遠い壁際に配置するのがおすすめです。
リビングや寝室に書斎を作ったレイアウト実例3選
ここでは、間仕切りを使ってリビングや寝室に書斎を実現した、レイアウト実例を3つ厳選してご紹介します。
どの実例もおしゃれでアイデアに溢れるものばかりなので、これから書斎スペースを作る方は、ぜひ参考にしてください。
書斎レイアウト実例① カウンター付き本棚を使ったリビングルームの間仕切り
こちらの実例では、横に長いリビングに間仕切りとして「マルゲリータ Shelf(シェルフ)カウンター付き本棚」を設置しています。
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部屋の中央に間仕切りを設置することで、片側をご主人の書斎スペース、片側をオーディオルームとシアタールームを兼ねたリビング空間に分けています。
間仕切りに使用している本棚は、天井まで高さがあるものの、背板のないオープンタイプなので、圧迫感を生むことなく空間を分けられています。
書斎レイアウト実例② リビングを本棚で間仕切る
こちらの実例では、リビングに「マルゲリータ Shelf(シェルフ)カウンター付き本棚」を2つ設置し、リビングを緩やかに仕切りながら、家族4人分のコンパクトな書斎空間に仕上げています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_539/
家族それぞれには、別途個室も用意されていますが、それらの部屋は主に寝室として使われています。仕事や勉強などをする際は、家族が同じ場所に集まることで、自然とお互いが顔を合わせられるように工夫されています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_539/
書斎レイアウト実例③ 間仕切りにカウンター付き本棚を使う
こちらの実例では、大きな個室に「マルゲリータ Shelf(シェルフ)カウンター付き本棚」を間仕切りとして設置しています。
あえて間に壁を設けずに、間仕切りで緩やかに仕切り、お子様の勉強部屋とご夫婦の書斎として使用しています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_346/
カウンターの付いた側をご夫婦のデスクとして、カウンターの付いていない本棚側を、お子様たちの収納本棚として使っています。そうすることで、それぞれの視線が交錯せず、双方が集中しやすい空間になっています。
まとめ
今回は、リビングや寝室に間仕切りを使って書斎を作る方法について、詳しく確認してきました。
生活空間の一角を書斎にするのであれば、間仕切りを設置するのがおすすめです。そうすることで、家族が団欒する空間と書斎スペースとがゾーニングでき、それぞれに過ごしやすい空間が実現されます。
また、リビングや寝室に間仕切りを取り入れるなら、収納機能も併せ持った壁面本棚がおすすめです。
マルゲリータの公式サイトでは、記事の中でご紹介したもの以外にも、書斎スペース用の間仕切りに役立つ収納家具を、多数ラインナップしています。お客様の使用実例も多数掲載されているので、ご自宅に書斎スペースを作ろうか悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。