リビングにある程度の広さがある場合、リビングを間仕切りして、幅広い目的に使ってみたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、間仕切りを天井や壁に固定してしまうと、フレキシブルな使い方ができず、あとで後悔してしまうことがあるかもしれません。
そこで今回の記事では、リビングを間仕切りする方法と、実際のご家庭で収納を兼ねた間仕切りを活用しているアイデア実例をご紹介していきます。リビングを間仕切りしようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
リビングを間仕切る方法とは?
「間仕切り壁」とは、外壁ではなく建築物の内部空間を仕切るための内壁のことであり、室と室とを区画する壁のことを指します。耐力壁の場合もあれば、そうでなはなく、軽量鉄骨や石膏ボードなどで構成される場合もあります。
今回の記事で取り上げるのは、そういった完全に空間を区切るものではなく、部分的な「間仕切り」や可動型の「間仕切り」をご紹介していきます。
リビングの間仕切りには、大きく分けると、収納家具・パーテーションなどの「置き型」と、壁の一部として機能する可動式間仕切り扉・アーコディオンカーテンなど「固定型」の2種類があります。
前者は設置後も間仕切りを移動させることができるのに対して、後者は設置時に天井や壁に固定するので、間仕切りを移動させることができません。
そのため、どのようにリビングを活用していくのかを良く検討し、選択していくことになるでしょう。
ここでは、リビングを間仕切りする以下の3つの方法について、メリット・デメリットに触れていきます。
- 格子やパーテーションで間仕切りをする(置き型)
- 収納家具で間仕切りをする(置き型)
- 可動式間仕切り扉で間仕切りをする(固定型)
方法① 格子やパーテーションを使う
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_287/
間仕切りしたい場所にパーテーションや格子を設置すれば、簡単に部屋を分けることができます。
パーテーションや格子は折りたたんで利用できるため、自由に設置場所を変えられるのが魅力です。また、工事を行わずに設置できるので、安価に手間なく間仕切りが設けられます。
また、必要な長さに折りたためるため、自宅の広さにあわせて調整できる点もメリットです。一方デメリットとして、ジグザグに織り曲がった状態で設置するスペースが必要になるので、すこしだけ部屋の空間を狭くしてしまうことを覚えておきましょう。
方法② 収納家具を使う
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_618/
リビングに収納家具を設置することによって、間仕切りとして利用できます。
収納家具は、壁の役割だけではなく収納スペースとしても活用できるのがメリットです。ハイタイプの収納家具を設置すると、視線を遮る壁になり、さらにはリビングで使う様々なものを整理整頓することもできます。
ただし、リビングの設置スペースに合わない収納家具を選んでしまうと、イメージ通りに間仕切りできない場合があります。
リビングの設置スペースにぴったり合う収納本棚を選ぶことになるため、サイズのバリエーションが豊富な製品や、カスタムオーダーできる製品を選ぶと良いでしょう。また、間仕切りとして活用するので、両面から利用できる背板がないタイプがおすすめです。
方法③ 可動式間仕切り扉を使う
リビングを間仕切りとして、可動式間仕切り扉という選択肢もあります。
可動式間仕切り扉は、開閉できる形式の扉によって部屋を間仕切ることができます。扉を開放すれば、間仕切りしていない状態の広々としたリビング空間として使えるので、フレキシブルに間仕切りできるのがメリットです。
可動式間仕切り扉のデメリットは、その設置費用です。可動式間仕切り扉を設置するためには、部分的に固定の壁を造作したり、壁を可動させるための専用のレールを配置したりする必要があります。
工事の規模によって金額は変わりますが、パーテーションや収納家具などの「置き型」に比べると、それらのコストは高くなることが多いでしょう。
リビングを間仕切りする3つのメリット
リビングを間仕切りするメリットは大きく分けて3つあります。
- 気分に合わせて個室をレイアウトできる
- 新たな収納スペースを作れる
- 見られたくないスペースを目隠しできる
いまのリビングをさらに有効活用できる間仕切りのメリットを、ひとつずつ詳しく解説します。
メリット① 気分に合わせて個室をレイアウトできる
リビングは家の中でもっとも広い空間です。その広々とした空間を有効活用するのが間仕切りです。間仕切りすることで家の中に新しい空間が生まれ、アイデア次第でさまざまな用途の個室として利用できます。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_149/
お子さんがいらっしゃるご家庭では、リビングを間仕切りして造った個室をお子様の遊び場や読書コーナー、学習スペースとして子育ての空間として利用される場合が多いです。
またご夫婦の利用方法としては、近年のテレワークの拡大から書斎として、またはちょっとした家事をする部屋として利用されています。
それぞれのご家庭のライフスタイル、住まう方の気分に合わせて従来の間取りにプラスαの個室を作り出せるのが、リビングの間仕切りです。
メリット② 新たな収納スペースを作れる
間仕切りに収納家具を使うことで、リビングを間仕切りしつつも、新たな収納スペースを造り出せます。
リビングは家族が集う団らんの空間なので、リビングで使うものはもちろん、家族のものが集まって散らかりがちです。
間仕切りとして収納家具を設置すれば、リビングに新たな個室を造りながらも、すっきり片付いたリビングが実現します。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_623/
間仕切りとして収納家具を使うなら、おすすめなのが「背板のないタイプ」です。背板がないので、間仕切りしたリビングと個室の両方からものの出し入れができる、つまり2部屋共有の収納が省スペースで実現します。
また、間仕切りの向こう側の様子が見えるので、リビングから間仕切りの向こう側にいるお子さんの様子をうかがえるので安心な点もメリットです。
メリット③ 見られたくないスペースを目隠しできる
リビングの間仕切りで、もっとも効果が期待できるのが目隠しです。つい散らかりがちで生活感が出てしまうリビングは、来客の目に触れてほしくないときもあります。
来客の多いご家庭では、リビングに間仕切りすることで、来客の視線を遮りスッキリとした印象のリビングを演出することができます。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_287/
リビングを目隠し目的で間仕切りするなら、折りたたみ式のパーテーションがおすすめです。来客時にはパーテーションを立てて、使わないときはコンパクトに収納できるので、従来のリビングの広さを損なうことなく、必要なときに目隠に利用できます。
リビングに広めなスペースがあると、いろんな目的で利用しがちです。もし来客者から見られたくないものを置いているなら、間仕切りによる目隠しを検討しましょう。
リビングを間仕切りする3つのデメリット
リビング空間を有効活用できる間仕切りですが、安易に間仕切りを設置してしまうと、せっかくの広さが損なわれたり、使い勝手が悪くなってたりします。後悔しないためにも、事前に確認したいのが以下に挙げる3つの間仕切りのデメリットです。
- 天井や壁に固定するものはあとで困ることも
- リビングが狭くなってしまう
あとになって後悔しないためにも、ひとつずつ見ていきましょう。
デメリット① 固定型はコストがかかり、あとで困ることも
固定型の間仕切りの場合、先述のとおり、設置にコストがかかります。そのため、慎重に検討することになりますし、後で不要になった場合は再度撤去する必要にも迫られます。
将来のご家族構成の変化(お子さんの成長、引っ越し)などで状況が変わった場合、簡単に元に戻せないという点もデメリットになるでしょう。固定型の間仕切りを選ぶ場合は、将来の間取りの変化も検討していくことになります。
その時々のご家族にライフスタイルに合わせて、設置・移動ができるものがおすすめです。間仕切りを設置する際は、間仕切りの固定方法にも注目して選ぶようにしましょう。
デメリット② 部屋が狭くなってしまう
どのような形の間仕切りでも、設置することによってリビングの空間を狭めてしまうことになります。
リビングに間仕切りを設ける場合は、もともとの部屋の広さを確認したうえで、多少狭くなっても機能的に活用できる方法を選択した方が良いでしょう。
リビングの間仕切りのおすすめ
これまで見てきたように、リビングの「間仕切り」には以下の種類がありました。
- 格子やパーテーションで間仕切りをする(置き型)
- 収納家具で間仕切りをする(置き型)
- 可動式間仕切り扉で間仕切りをする(固定型)
間仕切りのデメリットの箇所で触れたように、固定型の間仕切りはコストがかかり、将来のライフスタイルの変化が生じた際にもとに戻しにくい特徴があります。フレキシブルな使い方をお望みの場合は、置き型の間仕切りがおすすめです。
来客時など、一時的に間仕切りするには格子やパーテーションも良いでしょう。
そして、リビングという空間に「収納」という機能を付加して間仕切りしてみたい場合は、収納家具がおすすめです。
リビングをおしゃれに間仕切りするアイデア8選
ここからは、マルゲリータの製品を使って、リビングをおしゃれに間仕切りしていらっしゃる実際のご家庭の例をご紹介します。
それぞれの家庭の暮らし方やライフスタイルに合わせて、リビングをおしゃれに、あるいは機能的に分割して有効活用している実例ばかりです。ぜひご参考になさってください。
アイデア① 寝室とダイニングのゆるやかな間仕切り
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_287/
ダイニングに併設している寝室との間の目隠しとして、マルゲリータのパーテーション「Cavalletto(カヴァレット)」を設置いただいています。
Cavallettoは、パネルの枚数が異なる3タイプ(2、3、4枚)があります。パネルは柔らかく光りを通す、曇りガラス調のアクリルパネルなので、ゆるやかな目隠しとして機能しています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_287/
無垢の木目が映える木製フレームは、和室洋室を問わず部屋のインテリアとして馴染むデザインです。オプションでキャスターを付けることも可能で、手軽に移動できるパーテーションとしてお使いいただけます。
アイデア② リビングを間仕切りした家族のワークスペース
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_539/
都内のマンションにお住まいのこちらのご家族では、リビングの間仕切りとしてマルゲリータの「Shelf(シェルフ) カウンター付き本棚」を設置いただいています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_539/
リビングの一角にShelfを2台平行に並べて、ご家族4人で一緒に使えるワークスペース兼収納スペースに仕上げられています。
また、お子さんの本棚の一角は背板のない筒抜ける形になっています。ご両親はリビングからお子さんの見守ることができ、お子さんは勉強でわからないことがあれば、リビングにいるご両親に声をかけられると、コミュニケーションの窓になっています。
アイデア③ リビングの間仕切りを兼ねた本棚
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_149/
住宅のリビングに、マルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置いただいています。リビングの設置スペースの広さに合わせて縦7コマ×横5コマのサイズ変更。さらに、梁型をかわすために向かって左上の2コマをなくすオーダーメイド加工が施されています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_149/
Shelfの背面にあるガラス引き戸をしまうと、リビングの反対側からも本棚に出し入れができます。背板がないので間仕切りの反対側の気配を感じ取れるので圧迫感はありません。
Shelfの下段はお子さんが手に取りやすいように絵本を収納。上段にはおしゃれな小物を並べてリビングのおしゃれな雰囲気づくりに一役買っています。
アイデア④ 両面から使えるリビングの間仕切り本棚
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_282/
マンションのリビングの一角に、マルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置いただいています。
リビングの入り口に入ったところに天井まで届く高さの本棚を設置し、そのまま部屋を大きく二分する形で間仕切り兼壁面収納としてお使いいただいています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_282/
こちらの間仕切り兼収納本棚の特徴は、正面と背面どちらからも出し入れできる点。奥行が350mmなので、A5サイズの書籍であれば両側から収納でき、A4サイズであっても置き方を工夫すれば間仕切りした両方の空間からお使いいただけます。
Shelfの大容量の収納力が活きた間仕切り兼収納本棚としてご利用いただいてます。
アイデア⑤ キッチンとリビングを間仕切りする収納棚
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_44/
こちらのご家庭ではリビングとキッチンの間仕切りとして、マルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置いただいています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_44/
オプションの「小物用の仕切り板」をセルに設置して、お茶碗やお皿などの食器の収納に利用されています。またお客様のアイデアでオプションの「A4書類収納用引き出し」の引き出しをはずして、残った仕切りを棚として使っていらっしゃいます。
アイデア⑥ カウンター付き本棚を使ったリビングルームの間仕切り
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_618/
もともと横に長いリビングをそのまま広くお使いいただいていましたが、カウンター付きの収納本棚で分割されています。工事による造作壁ではなく、「Shelf カウンター付き本棚」をその中央に置くことにより、二つの部屋とされました。
リビング側は本棚としてお使いいただいています。
壁面収納の手前にはコンソールデスクサイズの机が置かれ、その上にはミキサーを挟んで2台のアナログレコードプレイヤーが置かれ、DJワークも楽しめます。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_618/
カウンター付き本棚側の書斎はカウンターの上端と高さを揃えたコンソールデスクが直行する形で置かれ、本棚の前面にL字型になるような配置で作業しやすい環境を作られています。
この様なレイアウトではカウンターの下に足を入れることが殆どないためちょっとした荷物をそのカウンターの下に置くことが出来るという便利さもあります。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_618/
アイデア⑦ 間仕切りしたリビングをベッドスペースに
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_623/
都内マンションにお住まいのお客様はリビングの一角に作ったベッドルームとの間仕切りに、マルゲリータの「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」を設置いただきました。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_623/
リビング側から視線を遮る間仕切りの役割をしつつ、空間を無駄にしない大容量の収納スペースとなっています。
また背板がないことでリビング本来の空間の広さを損なわない、適度な開放感がある点も見逃せません。
またこちらの本棚はお客様ご自身で、本棚にオイルステイン塗装を施されているため、従来とは異なるテイストとなっています。
アイデア⑧ 間仕切りとしてリビングを仕切る
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_662/
こちらのご家族は、マンションにお住いです。そのお住い全体をスケルトンリフォームし、壁と天井を取り払って大きな一室としてお使いいただいています。
そして、ご家族のダイニングスペースを「Shelf カウンター+スタンディングデスク付き本棚」で間仕切ってお使いいただいています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_662/
スタンディングデスクもついていることから底面積も広いため、特に固定せずにそのまま間仕切りとして自立させています。
床には、天然木のフローリングを敷き詰めているため、間仕切りとして設置した収納家具と一体化しおしゃれな空間になっています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_662/
まとめ
今回は、リビングに設置する間仕切りの方法や、間仕切りのメリット・デメリット、そして実際のご家庭のリビングの間仕切り例をご紹介してきました。
ご家族のライフスタイルの変化に柔軟に対応できる間仕切りなら、収納家具やパーテーションでの間仕切りがおすすめです。
マルゲリータの公式サイトでは、今回ご紹介したリビングの間仕切りに関する実例以外にも、リビングをおしゃれに彩る家具や素敵な事例を多数掲載しています。ぜひ、家具選びの参考になさってください。
SERIES25
間仕切りで利用する(住宅編)
このシリーズではマルゲリータの本棚を使用した住宅での間仕切りの考え方、レイアウトなどを実例をもとに紹介しています