「帰りたくなる部屋」と言っても主観的な要素が強く、価値観が多様化している現代では、これを明確に定義するのは難しいでしょう。
しかし、「帰りたくなる」からには、「居心地が良い」「モチベーションが上がる」などの感情が実感できる空間になるのではないでしょうか。
そして、コロナ禍以降は家にいる時間が多くなり、家で仕事をしたり趣味に打ち込んだりする人が増えたため、家の中の空間を快適にしようと考える方も多くなってきています。
その結果、居心地が良い空間でありながら、趣味や仕事も集中して行える空間が、今まで以上に求められています。
そこで今回の記事では、居心地が良く、趣味や仕事も集中して行える空間である「ホームオフィス」という概念について、詳しく解説していきます。
機能的でシンプルな家具を活用した事例もいくつかご紹介していきますので、ぜひお部屋づくりの参考にしてください。
Contents
帰りたくなる部屋とは?
「帰りたくなる部屋」に明確な定義はありませんが、一般的には以下のような条件が揃った部屋(空間)を指すでしょう。
- インテリアの色や素材感が落ち着く
- 収納が機能的でいつも整理整頓されている
- 見せる収納を利用して好きなものに囲まれている
また、近年ではテレワークなど働き方が多様化した背景から、家にいる時間が増えてきています。その結果、居心地がよいことに加えて、以下のような仕事スペース(ホームオフィス)や、自分に投資できる環境も必要になってきています。
- 趣味や勉強、仕事などに集中できる空間がある
- 書斎スペース、ミニ書斎といった機能的な場所をつくっている
そのため、帰りたくなる部屋づくりを目指すうえでは、これらのポイントを重視し、家具選びやレイアウトを考えていくとよいでしょう。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_537/
ホームオフィスとは?
ホームオフィスとは、自宅に作る仕事用の空間を指す言葉です。
従来、仕事というと外にあるオフィスで行うのが一般的でしたが、コロナ禍以降テレワークが普及したこともあり、近年では家で働くスタイルも定着してきました。
その際、より集中しやすい環境づくりのため、専用の仕事部屋を作ったり、リビングなどの一部を仕事用のスペースにしたりする方が増えてきています。
ホームオフィスを作る場所は人それぞれであり、客観的な正解はありません。そのため、自分にとって使いやすく、ストレスなく仕事ができる空間づくりを意識することが重要となります。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_300/
ホームオフィスがあるメリット
自宅にホームオフィスを作ると、さまざまな点でメリットを感じられます。
ここでは、特に代表的な3種類のメリットについて、詳細を確認していきましょう。
メリット① 仕事のために外出しなくて済む
自宅にホームオフィスがあると、仕事のために外出しなくて済む点が大きなメリットです。
外のオフィスに出社する場合、行き帰りの移動時間が発生し、仕事以外の場面で時間のロスが生まれます。
もちろん、オフィスに出社する必要がある場合は仕方ないですが、自宅勤務OKな場合でも、カフェや多目的スペースなどに出かけて仕事をする方が多いです。
自宅にホームオフィスを作れば、わざわざ外出しなくても、慣れ親しんだ自宅の中で仕事に集中できるようになります。
その結果、移動にかかる手間や交通費、カフェなどを利用するためにかかる料金も省けるでしょう。
メリット② 仕事時間を自分のペースで調整できる
自宅にホームオフィスがあると、仕事時間を自分のペースで調整できる点もメリットの1つです。
外のオフィスに出社する場合は、始業と終業の時間が定められているため、基本的にそれに合わせて仕事をする必要があります。
近年では、フレックスタイム制も導入され始めていますが、同じオフィスに働く人たちの雰囲気を考慮して、自由には時間調整ができないケースも多いでしょう。
その点、自宅のホームオフィスで仕事をする場合は、自分で仕事時間を調整できます。
もちろん、オンライン会議などでは時間を合わせる必要がありますが、それ以外はペース配分を自分で決められるので、子育てなどとも両立しやすいでしょう。
メリット③ 仕事以外に趣味の時間にも活用できる
自宅にホームオフィスを作ったからといって、必ずしも仕事をしなければいけないわけではありません。
ホームオフィスの使い方は自由なので、趣味の時間を過ごすスペースとしても使えるメリットがあります。
家族と一緒に暮らしている場合、なかなか1人になれる空間が作れず、趣味を楽しめずにフラストレーションが溜まるケースも少なくありません。
その点、書斎としても使えるようなホームオフィスを作れば、仕事と趣味両方の時間を充実させられるでしょう。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_339/
ホームオフィスにも趣味にも使える 帰りたくなる部屋の作り方
ここからは、ホームオフィスにも趣味部屋にも使える、帰りたくなる部屋の具体的な作り方をご紹介します。
作り方① 仕事とプライベートのオンオフを保てるようにする
ホームオフィスは、家で仕事ができて便利な反面、オンオフの境界が曖昧になりやすい傾向にあります。
そのため、たとえば扉で区切られた個室をホームオフィスにすると、オンオフを切り替えて仕事しやすくなります。
また、個室を設けない場合でも、仕事する際は照明の色を変える、仕事中はヘッドフォンを着けるなど、仕事開始のルーティンを決めるだけでも、オンオフを保ちやすくなります。
作り方② 間仕切りを設置して視線や音を遮る
リビングやダイニングなどの空間にホームオフィスを作ると、仕事中に視線や音が気になる場合があります。
その際、ホームオフィスとの境目に間仕切りを設置すると、視線や音が遮られ、より集中しやすい空間になります。
なお、間仕切りとしてはパーテーションだけでなく、収納家具の設置も効果的です。
収納家具を間仕切りにすれば、十分な収納スペースも確保でき、より使い勝手のよいホームオフィスが実現するでしょう。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_166/
作り方③ 十分な広さのあるテーブル・デスクを用意する
ホームオフィスでの仕事効率を高めるためには、十分な広さのあるテーブル・デスクを選びましょう。
主にノートPCのみしか使わない場合でも、コーヒーなどの飲み物を置いたり、参照する資料を置いたりするためには、スペースの余裕が求められます。
そのため、最低でも幅1500mm以上、空間に余裕があれば幅1800mm程度あると、快適に仕事ができるでしょう。
なお、ホームオフィスと日常生活の場を兼用させる場合は、天板の広いダイニングテーブルや座卓をデスク代わりにするのも効果的です。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_337/
デスクを組み合わせて作る おしゃれなホームオフィスのレイアウト
仕事をする際、ずっと座ったままだと集中できなかったり、腰などに負担がかかったりするので、立った姿勢で使えるスタンディングデスクが非常に便利です。
ここでは、座って使うデスクとスタンディングデスクを組み合わせて作る、おしゃれで使い勝手のよいホームオフィスのレイアウト方法を3種類ご紹介します。
レイアウト① 壁に沿って一列に配置する
まずおすすめしたいのが、壁に沿って2台のデスクを一列に配置するレイアウトです。
どちらも目の前が壁になっているので、視界環境を変えることなく、仕事に取り組めます。
壁に沿って細長い空間にホームオフィスを作る際などに重宝するレイアウトです。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/tavola/base_index.html
レイアウト② 穴熊囲いに配置する
続いておすすめしたいのが、室内の壁のコーナーに1つのデスクを、その横にもう1つのデスクを置く、穴熊囲い形のレイアウトです。
このレイアウトだと、位置を大きく移動することなく、それぞれのデスクが使えます。また、3面をデスクと壁に覆われた状態になるので、秘密基地のような雰囲気も楽しめるでしょう。
なお、通常のデスクとスタンディングデスクのどちらを壁付けにするかは、お好みで選ぶことができます。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/tavola/base_index.html
レイアウト③ コーナーに沿ってL字型に配置する
最後にご紹介するのが、壁のコーナーに沿ってL字型に配置するレイアウトです。
先ほどの穴熊囲いと左右が反転した形ですが、こちらだと2つのデスクとも壁付きになるので、残りの空間を広々使えます。
また、仕事中に余計な視覚情報が入らなくなるので、より集中して仕事に取り組みたい方には、特におすすめのレイアウトだといえるでしょう。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/tavola/base_index.html
ホームオフィスにも最適な居心地がよく趣味も楽しめる空間の実例5選
最後に、ホームオフィスにも最適な、居心地がよく趣味も楽しめる空間の実例を5つご紹介します。
どれもおしゃれな実例ばかりなので、ご自宅に帰りたくなる部屋を作りたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
居心地がよく趣味も楽しめる空間①
こちらの実例では、夫婦の書斎の壁面に大型の壁面本棚を置き、それに合わせる形でワークデスクを2台並べて、居心地のよいホームオフィス空間を作っています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_524/
コンソールデスク前の開口部にモニターを置くことで、ノートPCを置いても十分なスペースが確保できます。
左右のデスクを分ける中央部分には引き出し式の収納を配置し、細々した物を収める見せない収納としています。
それぞれの仕事と趣味の時間を共有できる、夫婦にとって理想的な「帰りたくなる部屋」が実現されています。
【使われているマルゲリータ製品】
「Shelf 開口部のある本棚」
「Tavola コンソールデスク」
「専用カセット」
居心地がよく趣味も楽しめる空間②
こちらの実例では、プライベートオフィスに趣味のフィギュアなどを置いて、仕事と趣味が両立する空間に仕上がっています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_722/
窓際の棚には、各セルに1つずつ完成形のフィギュアを、壁際の本棚には、購入時のパッケージや書籍が整頓して収納されています。
それらの間にスタンディングデスクを配することで、好きなものに囲まれて仕事ができる、素敵な「帰りたくなる部屋」が実現されています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_722/
【使われているマルゲリータ製品】
「Shelf スタンディングデスク付き本棚」
「Tavola ダイニングテーブル スチール脚」
「Tavola コンソールデスク スチール脚」
「Shelf ロータイプ本棚」
居心地がよく趣味も楽しめる空間③
こちらの実例では、マンションのリビングの壁にワークデスクを設置し、夫婦で使えるホームオフィス空間にしています。
2400mmとワイドなデスク上には、PCとライトスタンドだけが置かれているので、広々と使い勝手のよいスペースに仕上がっています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_677/
横に目を移すと、すぐ隣にはソファとテレビが配されたくつろぎの空間が設けられています。
場所を少し変えるだけでオンオフが切り替えられる、仕事にもプライベートにも使いやすい「帰りたくなる部屋」が実現しています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_677/
【使われているマルゲリータ製品】
「Tavola コンソールデスク」
居心地がよく趣味も楽しめる空間④
こちらの実例では、手前部分がデスクになった壁面本棚を使い、部屋の一角をコンパクトながらも使いやすい書斎空間に仕上げています。
背板のない本棚の背面には窓があり、外の自然光が入り込み、バックライトのようにおしゃれな雰囲気を演出しています。
また、PCモニターは本棚に固定されていて、天板に十分なスペースが確保されています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_715/
本棚の横には、キャスター付きで移動できるコートハンガーが設置され、お気に入りの洋服を、見せる収納としておしゃれなインテリアのように見せています。
使い勝手とおしゃれさが両立された、こだわりの詰まった「帰りたくなる部屋」に仕上がっています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_715/
【使われているマルゲリータ製品】
「Shelf カウンター付き本棚」
「Carta2 移動型コートハンガー」
居心地がよく趣味も楽しめる空間⑤
こちらの実例では、リビングの一角にデスク付き壁面本棚を設置し、リビング学習も可能なホームオフィス空間にしています。
壁面にある窓を潰さないよう、その部分だけ本棚に空間を設けることで、まるで造作家具かのような雰囲気に仕上がっています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_696/
デスクの手前には、子どもが使う小さな机が置かれ、机下空間には絵本や学習道具などが収納されています。
親子それぞれが自分の課題に集中できる、ぜひ真似したい「帰りたくなる部屋」になっています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_696/
【使われているマルゲリータ製品】
「Shelf カウンター付き本棚」
まとめ
今回は、ホームオフィスにも最適な「帰りたくなる部屋」をテーマに、具体的なメリットや作り方、レイアウト方法などについて、詳しく確認しました。
自宅にホームオフィスがあると、外出せずに自分の好きなペースで仕事ができるなど、多くのメリットが得られます。
帰りたくなる部屋の定義は人によって違いますが、居心地が良いというのは共通のポイントになるでしょう。
今回ご紹介したことを参考に、居心地が良く仕事もはかどる、理想的な空間を作っていただければ幸いです。
マルゲリータの公式サイトでは、記事の中でご紹介したもの以外にも、ホームオフィスづくりに役立つデスクやテーブル、収納家具などを多数ラインナップしています。お客様の使用実例も多数掲載されているので、ご自宅にホームオフィスを作ろうか悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。