書斎では仕事用の資料や趣味のコレクションなどを収納するため、多くの収納スペースが必要です。
その際、スペースを有効に活用できる「壁面収納」が非常に便利。
しかし、大型の家具で、費用もある程度かかるため、失敗したくない買い物をしたいものですね。
そして、「地震が多い日本で壁一面を収納にするのは心配・・・。」「壁に固定するときに傷をつけない方法は?」など、壁面収納の導入を悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、書斎で壁面収納を購入するときのポイントをお伝えし、さらに使用実例を多数ご紹介していきます。
ぜひ参考にしてください。
Contents
そもそも書斎とは
「書斎」とは、もともと読書や書き物をするための部屋を意味する言葉です。しかし最近では、仕事や趣味のために使う部屋を広く表して使われます。
特にここ数年は、リモートワークの普及により、自宅で仕事をする人が増えてきました。そのため、自宅に新たに書斎を設けたいというニーズが年々高まってきています。
壁面収納とは
「壁面収納」とは、その名の通り壁面に物を収納するための収納棚です。見落とされがちな壁面を収納空間として活用できるため、近年注目が集まっています。
特に、書斎と壁面収納は相性が良く、設置することで多くのメリットを得られます。具体的なメリットは、以下の見出しで詳しく確認していきましょう。
書斎に壁面収納を採用するメリットとは?
書斎に壁面収納を採用すると、主に以下の3つのメリットが得られます。
- デッドスペースを有効活用できる
- 十分な収納量を確保できる
- おしゃれなインテリアになる
それぞれ詳しく確認していきましょう
メリット①:デッドスペースを有効活用できる
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_524/
書斎に壁面収納を採用すると、壁周りのデッドスペースを最大限に活用できます。
書斎は、多くの場合デスクに向かって仕事や趣味の作業を行う場所です。そのため、デスクを壁付けで配置するレイアウトが多いですが、そのままでは壁面のスペースが無駄になってしまいます。
その点、壁面収納を活用すれば、壁周りに必要な資料や本などを収納でき、空間を無駄なく有効活用できます。
また、デスクを部屋の中央に配置するアイランド型のレイアウトであっても、やはり壁面収納は有益です。4面ある壁面の一部でも収納箇所として利活用できれば、より作業のしやすい空間を演出できるでしょう。
メリット②:十分な収納量を確保できる
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_581/
書斎に壁面収納を取り入れるメリットとしては、十分な収納量の確保も大きいです。
書斎を仕事と趣味いずれの目的で使用する場合も、資料やコレクションなど、少なくない物量を部屋の中に収める必要が出てきます。
特に狭い空間を書斎として利用する際は、それらによって空間が圧迫され、作業時のストレスにつながりかねません。
しかし、壁面収納を使えば、そのような収納量の問題が解決します。
壁面収納は、その他の収納家具に比べて背が高く、より多くの物量を収納できます。そのため、作業空間を圧迫することなく、快適な空間づくりに役立つでしょう。
また、デスクから手の届く場所に配置すれば、作業時の参照や取り出しも簡単にできるので、作業効率も大幅にアップします。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_480/
メリット③:おしゃれなインテリアになる
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_644/
書斎に壁面収納を取り入れると、インテリアとして空間をおしゃれに演出できます。
書斎は作業場所としての実用性を重視するあまり、空間演出が後回しになってしまいがちです。とはいえ、装飾目的のインテリアを入れてしまえば、限られたスペースが圧迫され、実用性が犠牲になってしまう可能性もあります。
その点、壁面収納なら、収納という実用性を担保しつつ、1つのインテリアとしてもおしゃれ空間を演出してくれるので、一挙両得だといえるでしょう。
書斎で壁面収納を使う際の注意点とは?
書斎で壁面収納を採用すると、以上のように多くのメリットが得られます。しかし、それぞれのご家庭やお部屋との相性によっては、一部注意点もあります。
ここでは、書斎の壁面収納を検討する際の、代表的な注意点を4つ確認していきましょう。
注意点①:壁に傷をつける可能性がある
壁面収納は転倒・落下や地震対策の観点から、壁に器具で固定する必要があります。そのとき壁を傷つける可能性があるので注意が必要です。
特に賃貸物件の場合は、退去時に壁に傷が残っていると、それが原因で原状回復費用が高くなってしまう可能性があります。
持ち家の場合も、将来的に壁面収納の配置を変更したり、部屋の用途を書斎以外に変えたりする際、壁に傷があると景観を損ねてしまいます。
壁に傷をつけない壁面収納の選択肢としては、主に以下のものが挙げられます。
壁に傷をつけない壁面収納の固定方法 | 特徴 |
---|---|
ホッチキスタイプ | 一般的なホッチキスで壁に金具を取り付け、そこに収納棚を設置します。 針が細く跡が目立ちにくいですが、耐荷重が低いので注意が必要です。 |
ピンタイプ | 専用の押しピンで壁に収納棚を設置します。 ホッチキスと同様に跡が目立ちにくいですが、耐荷重は低い製品が多いです。 |
つっぱり棒タイプ | 天井と収納棚の間につっぱり棒を挟むタイプの収納棚。 壁に穴を開けずに耐震性を確保でき、耐荷重も高い製品が多いです。 |
フィラー板タイプ | 天井と収納棚の間に、スペースに合わせてカットしたフィラー板を挟むタイプの収納棚。 つっぱり棒と同様、壁に穴を開ける必要がなく、耐震性や耐荷重の高い製品が多いです。 |
それぞれに収納容量や耐荷重などの特徴が異なるので、用途に合ったものを選ぶようにしましょう。
注意点②:耐荷重が低いものは落下や、たわみにつながる
書斎で使う壁面収納は、資料や本などの重い物をたくさん収めます。そのため、重みでたわまないよう、耐荷重の高いものを選ぶことが重要です。
先ほどご紹介した4つの選択肢のうち、ホッチキスタイプとピンタイプは耐荷重が低いので、たくさん収納すると重みで収納自体が落下する可能性があります。
その一方、つっぱり棒やフィラー板タイプなら前述のタイプに比べて落下や転倒することは少ないです。ただし、棚板がしっかりしていないと、重みで棚板がたわむ可能性があるので注意が必要です。
棚板は長いほど重みでたわみやすくなるので、なるべくピッチが短いものを選ぶとよいでしょう。
注意点③:地震への対策が必要
書斎の壁面収納では、地震への備えも重要です。収納するものが多い場合は、耐震性の高いものを選ぶ方が安全でしょう。
耐震性を高めるうえでは、壁面にボルトやネジで棚を止める方法もありますが、確実に跡が残ります。そのため、壁に傷をつけず耐震性を確保するなら、つっぱり棒やフィラー板のタイプがおすすめです。
注意点④:内装工事を伴う場合、後からの模様替えが難しい
書斎にぴったりサイズの壁面収納を内装工事(リフォーム)で取り付けると、後から模様替えするのが難しくなります。
特にフルオーダーで作ったものだと、他の壁面では使いにくく、多くの場合ネジやボルトで壁面に固定されているため、移動すると壁の跡が気になってしまいます。
そのため、模様替えや、部屋の使用用途を変えるなどの可能性がある場合は、既製品やセミオーダーの壁面収納の方がよいでしょう。
書斎用の壁面収納にはフィラー板タイプのシェルフがおすすめ
書斎用の壁面収納には、フィラー板タイプのシェルフ(収納棚)がおすすめ。その主な理由は以下の3つです。
理由①:壁に穴を開けずに済む
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/
フィラー板タイプの壁面収納は、書斎の壁に穴を開ける必要がありません。天井との間にフィラー板を挟むだけなので、特別な工事をせずに設置が可能です。
壁に跡が残らないため、賃貸物件にお住まいの方や、先々模様替えをする可能性のある方でも安心でしょう。
理由②:転倒防止対策になる
フィラー板タイプの壁面収納は、天井との隙間をぴったり塞ぐため、万一の地震があっても転倒の心配がありません。
天井の高さに合わせたシェルフをフルオーダーすると高額になりますが、フィラー板タイプなら板をカットするだけなので、リーズナブルに設置が可能です。
また、フィラー板さえ替えれば、他の部屋の天井に合わせることもできるので、先々で部屋の用途を変える際も作業がスムーズに運ぶでしょう。
理由③:デザインに一貫性が生まれる
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_572/
耐震性を担保するため、書斎の壁面収納につっぱり棒を使用すると、その部分だけデザインが浮いてしまう可能性があります。
しかし、収納棚と同素材のフィラー板なら、デザインに一貫性のあるおしゃれな壁面収納が実現します。
書斎のおしゃれな壁面収納の実例10選
ここからは、ぜひ真似したい書斎のおしゃれな壁面収納の実例を、厳選して10種類ご紹介します。
これから書斎に壁面収納を取り入れる方は、ぜひ参考にしてください。
実例① リビングから続くスペースに設けられた書斎空間
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_619/
こちらの事例では、リビングから続くスペースを書斎とし、壁面収納としてマルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を設置しています。
このように、デスクと本棚さえあれば、別室を用意せずとも書斎の空間をつくることが可能です。
本棚に対して直行方向にコンソールデスクを置くことで、目を上げるだけで周囲の状況を確認できるので、ペットや小さな子どもがいる場合でも安心です。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_619/
実例② 研究室を兼ねた書斎でリモート授業
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_600/
こちらの事例では、コロナ禍で増えたリモート授業に対応するため、自宅の一室を研究室の機能も含めた書斎として活用しています。
壁面に設置されているのは、マルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」。部屋のサイズに合うよう4列にオーダー加工されており、必要な資料を収めるだけでなく、リモート授業中の背景インテリアとしても効果を発揮しています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_600/
実例③ デスク付き本棚で実現するコンパクトな書斎
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_594/
マンションの一室にマルゲリータの「Shelf カウンター付き本棚」を導入した、コンパクトながら充実した書斎です。
デスクカウンターのサイズを既製品より短く加工し、部屋を圧迫しないように工夫が施されています。
しかし、壁面の収納スペースが充実しているため、カウンター上にも狭さを感じさせません。正面にPCモニターを据え、充実した作業空間が実現しています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_594/
実例④ 木の香りが漂う、静かで広い書斎空間
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_556/
木の香りがする新築の書斎に、マルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」および「Shelf 壁一面のA5本棚 奥行180mm」を計3台設置した事例です。
フィラー板は、天井と隙間なく嵌めて転倒防止にする以外に、このようにオープン収納として活用する手段もあります。
こちらの事例では、天井の傾斜に合わせてフィラー板の長さを替えることで、より統一感のある空間を演出しています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_556/
実例⑤ 壁4面を大小の本棚で囲んだ書斎
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_549/
こちらの書斎では、マルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚 奥行250」をカスタマイズし、室内4面に本棚を兼ねた壁面収納を設置しています。
部屋の4面にはそれぞれ、入り口ドアや窓、クローゼットなどの開口部がありますが、棚のサイズを替えることでそれらを潰さずに大容量の収納を実現しています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_549/
実例⑥ カウンター幅を狭めて必要最小限のワークスペースを実現
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_630/
こちらの書斎では、マルゲリータの「Shelf カウンター付き本棚」を壁面収納兼ワークデスクとして活用しています。
本来7コマ分と横長のカウンターを4コマ分にセミオーダーすることで、窓からの採光を妨げず、必要最小限のワークスペースが確保されています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_630/
実例⑦ 夫婦共用の書斎に、見せるインテリアとしての壁面収納
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_558/
マンションの1室を、プログラマーのご主人とデザイナーの奥様で共用の書斎として使っている事例です。
壁面収納としてマルゲリータの「Shelf 開口部のある本棚」を採用し、中央の開口部にテレビモニターやゲーム機を設置しています。
このように、本に限らず人工観葉植物やぬいぐるみを配置すると、見せるインテリアとして、他にはないオリジナルの書斎空間を演出できます。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_558/
実例⑧ リビングとワークスペースが一体化した心地よい空間
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_583/
こちらの事例も夫婦共用のワークスペース。リビングと可動間仕切りを挟んで連続する部屋の一面にマルゲリータの「Shelf カウンター付き本棚」を設置し、子どもと過ごす空間も兼ねた工夫がされています。
デスクとして使えるカウンター付きで転倒の心配も少ないため、棚の上部は天井に接さずオープンになっています。今後子どもの成長に合わせて、さまざまな記念品を飾るなどの楽しみも生まれそうですね。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_583/
実例⑨ 気分で姿勢を変えられるスタンディングデスク+カウンター付き本棚
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_449/
こちらの書斎では、マルゲリータの「Shelf スタンディングデスク付き本棚」をベースにカスタムオーダーで作成した「スタンディングデスク+カウンター付き本棚」を設置しています。
スタンディングデスクとは、立った姿勢で作業ができる机です。リモートワークなどで、ずっと座った姿勢のままでいると腰や肩に負担がかかるため、作業効率向上のために近年注目されています。
こちらの事例のように、座った姿勢で使うカウンターデスクとスタンディングデスクを併用すれば、気分に応じて姿勢を変えられておすすめです。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_449/
実例⑩ 壁面収納とスタンディングデスクのみで実現する、広々した作業空間
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_398/
こちらの事例では、リビングの中に書斎を兼ねた空間をつくり、壁面にマルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置しています。
自宅で座って仕事すると集中できないという理由から、このように、通常のデスクは設けず、スタンディングデスクのみを設置する方も増えています。
椅子を設置せずに済み、空間が広々使える点も大きなメリットでしょう。
まとめ
今回は、書斎に採用する壁面収納の選択肢とおすすめの種類、おしゃれな実例について詳しく確認してきました。
収納力と耐震性、そしておしゃれさを兼ね備えた壁面収納としては、フィラー板タイプのものが特におすすめです。ご紹介させていただいたことを参考に、ぜひ実用的かつおしゃれな書斎を作り上げてください。
また、マルゲリータの公式サイトでは、ご紹介したもの以外にも、アイデア溢れるおしゃれな実例をたくさん掲載しています。
書斎に壁面収納を導入するか悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。
SERIES09
書斎・ワークスペース
このシリーズではマルゲリータの家具を使用した書斎の考え方、レイアウトなどを実例をもとに紹介しています