床に直接座って使う「座卓」や「文机」は、日本の暮らしに根づいた家具として、今も多くの方に親しまれています。
和室や畳のある空間には欠かせない存在でありながら、最近ではおしゃれなデザインや、北欧風インテリアとも相性の良いモデルも登場しています。
この記事では、「座卓」と「文机」の違いを明らかにしながら、それぞれの魅力や種類、家具選びのポイントなどについて、詳しく解説します。
また、現代のライフスタイルに合う、おしゃれなデザインの座卓テーブルや文机のおすすめ商品も厳選してご紹介します。
おしゃれ座卓や文机を探している方、和室に合うおしゃれなローテーブルをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
座卓とは
「座卓」とは、床に座って使用することを前提とした、脚の低いローテーブルを指します。
和室や畳の部屋と相性がよく、日本の暮らしの中で古くから親しまれてきた家具の1つです。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/tavola/ztk-1800-900-wh.html
座卓は主に食事や作業、来客時の応接など多用途に使われ、家庭の中心に置かれることが多い存在でもあります。
脚の高さが30cm前後と低めに設計されており、座布団や座椅子と組み合わせて使うのが一般的です。
座卓の形やサイズはさまざまで、大きめのファミリー向けのものから、一人暮らし向けのコンパクトなものまで豊富に展開されています。
天板の形状も正方形・長方形・円形・楕円形とバリエーションに富み、インテリアやライフスタイルに合わせて選ぶことが可能です。
座卓とテーブルの違い
座卓と一般的なテーブルの大きな違いは、「高さ」と「使う姿勢」にあります。
テーブルは椅子に座って使うように設計されており、天板の高さはおおよそ70cm前後であることが多いです。
それに対して、座卓は床に直接座る前提で設計されているため、高さは30〜35cm程度とかなり低めになっています。
また、座卓は日本の伝統的なライフスタイルに根ざしており、和室や畳の上で自然に馴染むように作られている点も特徴的です。
木材の質感を活かした落ち着いたデザインが多く、リビングなどの空間に、和の風合いを取り入れたいときに重宝するでしょう。
文机とは
「文机」とは、書き物や読書をするために使われる、低い机のことを指します。
読み方は「ふづくえ」が一般的ですが、「ふみづくえ」と読む場合もあります。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/tavola/fzk-1800-450-rw.html
文机はもともと江戸時代に普及した家具ですが、最近ではモダンな住宅にも合うデザインも多く、和室に限らずさまざまな空間で活用されています。
コンパクトなサイズで移動しやすく、作業用のサブデスクとしても重宝されるアイテムです。
座卓と文机の違い
座卓と文机はどちらも床に座って使うローテーブルですが、その目的と構造に違いがあります。
座卓は主に「食事」や「団らん」など多人数で使う場面を想定したテーブルであり、天板の面積が広く、四角形から円形まで幅広く展開されています。
一方、文机は「書き物」や「読書」など、1人で静かに作業を行うための机として設計されています。
そのため、サイズは座卓よりも小さめで、奥行きが浅く、横に長い長方形の形状が主流です。
座卓・文机のデザインの種類
座卓や文机は、用途や設置場所だけでなく、デザインによっても空間の印象が大きく変わります。
ここでは、座卓・文机の代表的な4つのデザインタイプをご紹介します。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/tavola/fzk-1800-450-rw.html
アンティークデザイン
アンティークデザインの座卓や文机は、時代を感じさせる深みのある風合いが魅力です。
経年変化した木材の質感や、手作業による彫刻、漆仕上げの艶など、細部にまでこだわった作りが空間に重厚感をもたらします。
古民家風の和室や、味わいのある和モダンな空間に調和しやすく、長く使うほどに愛着が湧く逸品になります。
レトロデザイン
レトロデザインの座卓や文机は、昭和の香りを感じさせる懐かしさと親しみやすさが魅力です。
細身の脚や曲線的なフォルム、落ち着いた色味の木材などが特徴で、どこかほっとするような空間を演出してくれます。
素朴で実用的な、あたたかみのある雰囲気が好まれ、リビングや寝室に設置すれば、家庭的な印象に仕上がります。
和風デザイン
座卓や文机の伝統的なスタイルを踏襲した和風デザインは、畳の部屋や和室との相性が抜群です。
天然木の素材感を活かしつつ、直線的で無駄のないシルエットや、落ち着いた色合いが空間に凛とした印象を与えます。
どっしりとした脚や漆塗り仕上げの天板など、掛け軸や生け花のある和室などに設置すれば、空間の統一感を高めてくれるでしょう。
モダンデザイン
現代のインテリアに馴染みやすいモダンデザインの座卓や文机は、余計な装飾を省いたミニマルな佇まいで、洗練された空間に似合います。
明るい色味のナチュラルウッドや、白・グレーなどの淡いカラーを取り入れたものが多く、北欧風やモダンテイストの部屋にも自然に溶け込むでしょう。
和室にはもちろん、洋室に座卓や文机を取り入れたい方におすすめのスタイルです。
座卓の形状の種類
文机は基本的に横長の長方形が主流ですが、座卓は用途や好みに応じて、さまざまな形状から選べます。
ここでは、座卓の代表的な3つの形状をご紹介します。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/liscio/circlelowtable-42.html
角形(正方形・長方形)
座卓の中で最も一般的な形状が、正方形や長方形などの角形です。
正方形の座卓はコンパクトで取り回しやすく、一人暮らしの方や狭いスペースに適しています。
一方、長方形の座卓は横に広く使えるため、食事や作業など、複数人での使用にも向いています。
角形の座卓は、部屋の隅や壁際にも配置しやすく、インテリアとしても収まりが良い点が魅力です。
また、天板の広さを確保しやすいため、作業台やダイニングテーブル代わりにも活用できます。
円形
円形の座卓は、柔らかく親しみやすい雰囲気が魅力です。
角がなく、全方向から座ることができるため、人数の変化にも柔軟に対応でき、会話が自然と弾む空間を演出してくれます。
別名「ちゃぶ台」とも呼ばれるこの形状は、昭和の日本家庭の象徴的な存在でもあり、どこか懐かしさを感じさせるデザインです。
コンパクトで動かしやすいものも多く、和室はもちろん、リビングなど多くの空間にマッチします。
楕円形
楕円形の座卓は、角形と円形の中間のような存在で、直線と曲線が調和したデザインが特徴です。
角がないため小さなお子さまがいるご家庭でも安心して使え、動線の邪魔になりにくい点もポイントとして挙げられます。
スタイリッシュでモダンな印象のモデルも多く、洋風インテリアに合わせたい際などにも重宝するでしょう。
座卓・文机は「折りたたみ」と「据え置き」どちらがいい?
座卓や文机には「折りたたみ式」と「据え置き型」がありますが、それぞれにメリットがあるため、使用目的や設置場所に応じて選ぶことが大切です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_471/
まず折りたたみ式は、使わないときに脚を畳んで収納できるのが最大の魅力です。
来客時だけ使いたい場合や、部屋のスペースを有効活用したい場合に便利で、引っ越しや模様替えの際にも持ち運びがしやすく重宝します。
一方で、据え置き型の座卓や文机は、常に設置しておくために構造がしっかりしていて、安定感がありグラつきにくい点が特長です。
特に書き物や作業を日常的に行う文机や、食事を囲む機会の多い座卓には、据え置きの安定性が安心感に繋がります。
頻繁に移動させる予定がなければ、見た目の重厚感や耐久性にも優れた据え置き型を選ぶのがおすすめです。
空間の一部としてしっかりとした存在感を持たせたい場合にも、据え置き型が活躍してくれるでしょう。
おしゃれで使いやすい座卓・文机を選ぶポイント
ここでは、おしゃれで使いやすい座卓・文机を選ぶうえで、意識しておきたいポイントを3つご紹介します。
これから座卓や文机を購入する際は、ぜひ参考にしてください。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_337/
なるべくシンプルなデザインのものを選ぶ
インテリアとの調和を重視するなら、装飾を抑えたシンプルなデザインの座卓や文机がおすすめです。
無駄のないフォルムや落ち着いた色合いは、和室・洋室問わずどんな空間にも自然に馴染みやすく、家具同士の調和も取りやすくなります。
また、シンプルなデザインは流行に左右されにくく、長く使い続けやすいというメリットもあります。
作りが頑丈なものを選ぶ
座卓や文机は、日々の暮らしの中で頻繁に使う家具だからこそ、耐久性にも注目したいところです。
脚の構造や天板の厚み、接合部の仕上げなどを確認し、グラつきにくくしっかりとした作りのものを選びましょう。
特に据え置き型の座卓や文机を選ぶ場合は、見た目の安定感だけでなく、実際に手で触れたときの堅牢さを確認するのがおすすめです。
また、長く使うほどに味わいが増す木製なら、丈夫なものを選ぶことで経年変化も楽しめます。
天板の高さに注意する
座卓や文机を快適に使うためには、天板の高さにも注意が必要です。
一般的には、床に座った状態でちょうどよく使える高さとして、33〜35cm前後の高さが適正とされています。
座卓や文机の天板の高さが合っていないと、長時間の使用で肩こりや腰痛の原因になったり、姿勢が崩れやすくなったりすることもあります。
座布団や座椅子を併用する場合は、実際に座ったときの目線や腕の位置を想定して、高さを調整すると良いでしょう。
おしゃれで和室にも合う座卓・文机のおすすめ商品7選
最後に、和室から洋室まで幅広く設置しやすい、おしゃれな座卓・文机のおすすめ商品を厳選してご紹介します。
これから座卓や文机を購入するのであれば、これらから選んでおけば間違いないので、ぜひ参考にしてください。
おすすめ商品①『マルゲリータ Tavola 座卓』
マルゲリータの「Tavola 座卓」は、シンプルなデザインが使いやすい、天然木集成材で仕上げられた座卓です。
幅1500mm・1800mm・2400mmの3サイズがあり、いずれも奥行きが900mmと深いので、複数人でゆったり使用できます。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/tavola/ztk_index.html
この座卓は、プレート状の木製脚を立体的なX,Y,Zの三方向に互いを嵌合(かんごう)させることで、高い剛性を持たせています。
天板が4本の線で囲まれる面で支えられ、更に天板そのものを加えた全体が、1つの安定した塊になっています。
おすすめ商品②『マルゲリータ Tavola 文机 木製脚』
マルゲリータの「Tavola 文机 木製脚」は、ミニマルなデザインが幅広い空間に馴染む、使い勝手の良い文机です。
座卓と同様に、幅が1500mm・1800mm・2400mmの3種類ラインナップされているので、使用人数や用途に応じて選べます。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/tavola/fzk_index.html
天板や脚には天然の集成材が使われ、ハックベリー(ホワイト)・ハックベリー(ブラウン)・ラバーウッド(クリアー)の3種類から選べます。
長く使えば使うほど色合いが深くなり、味わいのある唯一無二の雰囲気に育っていくでしょう。
おすすめ商品③『マルゲリータ LISCIO 円形ローテーブル』
マルゲリータの「LISCIO 円形ローテーブル 84」は、天然オイル仕上げの無垢材で仕上げた、ナチュラルな印象でおしゃれな「ちゃぶ台」です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/liscio/circlelowtable-84.html
直径84cmとコンパクトなサイズなので、ちゃぶ台本来の食卓として使うほか、サイドテーブルやカフェテーブルのような使い方もできます。
また、同デザインでさらに小型の「LISCIO 円形ローテーブル 42」と組み合わせれば、より自由度の高い使い方が実現するでしょう。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/liscio/circlelowtable-42.html
おすすめ商品④『無印良品 パイン材ローテーブル・折りたたみ式』
こちらは、パイン材の節の表情をそのまま生かした、ナチュラルな雰囲気がおしゃれな座卓です。
折りたたみ式で使わないときはコンパクトに収納できるので、来客時のサブテーブルとしても重宝します。

出典:無印良品 公式サイト https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4548718499434
おすすめ商品⑤『カリモク家具 座卓』
こちらは、本漆での塗装が高級感のある、モダンデザインの座卓です。
脚の部分に曲線があしらわれ、和室というより洋室に似合う座卓だといえるでしょう。

出典:カリモク家具 公式サイト https://products.karimoku.co.jp/tanpinSyosai/index?product_number=BE5200KH
おすすめ商品⑥『ニトリ リビングこたつ』
こちらは、シンプルモダンなデザインで、オールシーズン使える座卓です。
天板下がこたつヒーターになっているので、冬場はふとんと組み合わせて、こたつとして使用もできます。

出典:ニトリ 公式サイト https://www.nitori-net.jp/ec/product/2110800001775s/
おすすめ商品⑦『FLYMEe Barrel Low Table』
こちらは、ウイスキーの樽を素材に使用した、珍しい風合いの座卓です。
1点1点表情が異なり、昔ながらの円形の天板で、和室などに自然と馴染んでくれるでしょう。

出典:FLYMEe 公式サイト https://flymee.jp/product/101448/
まとめ
今回は、座卓と文机について、それぞれの違いや種類、選び方のポイント、おすすめ商品などを詳しく確認してきました。
座卓と文机はどちらも、昔から日本で親しまれてきた伝統的な家具です。
そのミニマルなデザイン性や使い勝手の良さが、近年再評価されることで、和室から洋室まで幅広い空間でおしゃれに設置されています。
今回ご紹介したことを参考にして、長く使えるシンプルで丈夫な座卓や文机を取り入れ、おしゃれで快適な生活空間を実現させましょう。
マルゲリータの公式サイトでは、今回ご紹介した座卓や文机以外にも、色々なおしゃれインテリアを多数ラインナップしています。お客様の使用実例もたくさん掲載されているので、おしゃれで実用的な家具の購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
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