2010年から「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」をレコードショップのストック棚としてお使いいただいているお客様です。この写真を撮影した時点で導入から約3年が経過しています。在庫管理スペースに設置された縦7コマ×横7コマの本棚に、見出し用の仕切り板を介してLPレコードを溢れるほどに並べていただいています。
写真では見えませんが、本棚は背面の打ち放しコンクリートの壁に転倒防止の金具で取り付けられています。縦板が床から天井までいっぱいに届いて天井との隙間がほとんどない状態で設置されていますので、万が一、前のめりの方向へ倒れる力が働いたとしても棚板が天井にかかって転倒を防止します。2011年の大震災の際にも全く問題がなかったそうです。
餌箱
レコードショップで顧客向けに使用される陳列什器のように、上部が開いた箱でレコードを収納するスタイルは、業界用語で「餌箱」と呼ばれています。この名称は、箱の中のレコードを顧客が両手で次々と持ち上げて探す様子が、鳥が餌をついばんでいる姿に似ていることから名付けられたものです。しかし、この「餌箱式」では、上部の空間を有効に活用することができず、限られたスペースに大量のLPレコードを効率的に収納するには不向きです。
レコードショップのバックヤード
一方、本棚を設置し、壁の前面に350mmの奥行きを加えることで、垂直方向に広がる広大な収納スペースを確保することができます。壁一面に広がるこの本棚は、レコードコレクションの収納に最適なソリューションを提供します。レコードをセル内に立てて収納するため、他の物の重みがレコードにかかる心配がなく、コレクションを保護します。また、レコードジャケットの背表紙が整然と並び、書かれた文字が読みやすくなるため、目的のレコードを簡単に見つけることができます。同じレーベルのLPを並べることで、統一感のあるデザインがさらに視認性を高めます。均等に配置された棚板により、数十枚ごとにグルーピングすることで、コレクションの整理と管理がしやすくなります。
この本棚は、大量の書籍の収納に加えて、ビジネス文書やA4サイズのコンテンツの収納にも最適で、オフィスの壁面収納家具としても広くご利用いただけます。A4の書類だけでなく、雑誌や画集、ファイルボックス、フォルダなど、A4より少し大きめのアイテムも十分に収納できる設計になっています。
見出し板
斜めから撮影されたこの写真には、見出しの板が手前に張り出して並びます。一般的なLPレコードジャケットの大きさは約310〜315mmであるため、奥に揃えて収納すれば手前に約35mmのスペースができて見出し板がよく見えます。角度を変えて本棚正面から見てみると、レコードの背表紙がセルごとにびっしりと並ぶ色面が壁いっぱいに並ぶ様子が見えるはずです。そして壁の最前面には、棚板の見付による幅15mmのグリッドラインが現れて、力強い機能美をも感じさせるビジュアルが立ち上がります。
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壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
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