神奈川県にお住まいのお客様です。リビングの一角に特注仕様の「Shelf カウンター付き本棚」を制作。 「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」をベースにして、開口部およびカウンターを取り付けました。建築関連のお仕事をされているご主人、このコロナ禍でのリモートワークで大いにご活用いただいているとのお話でした。
カウンター部分は2人分のワークデスク、デスクの上部は、本棚とディスプレイコーナー、カウンターの下部は収納用キャビネットとしてお使いいただいています。 コロナ禍がきっかけだったとはいえ、ライフスタイルの変化に対応してリビングの機能が高まった好事例となっています。
ベースとなった縦7コマ横7コマの製品の両端の列の幅をそれぞれ縮め、壁面のサイズに合わせて寸法を調整しています。左側のサイド面を建物の壁面に設置されている24時間換気口に合わせてカットすることで、本棚全体が機能的な面とその形状の主従の関係が明確になります。これにより、見た目に安定感が生まれます。カウンター面には、電源用の開口も設けています。ワークスペースとして使う場合に必要になる電源用のタップを複数のコマで使用できるようにされています。
モニターが置かれている台は「Piega CL 卓上ステージ」もお使いいただいています。キーボードをモニターの下に滑りこませることで卓上の作業領域は更に広がります。
奥行250mmの本棚は本棚として最も標準的なデザインです。単行本、雑誌、A4のファイルなどが無理なく収納できます。開口部には補強梁を2本設置して強度を確保し、開口部の上のコマも重い書籍を並べても撓むことはありません。
小さなコマのひとつをスマホの定位置とされています。スマホは居場所を明らかにすることで、紛失したり置き忘れたりするアクシデントを防げます。充電用のコードや外付けバッテリーなどのアクセサリー類もスマホと一緒に片付けておけば、使うときに探し回る手間やストレスをなくせます。
このカウンター付き本棚は、シナ材の明るい木の色が特徴です。天井まで届く高さがあり、ボリュームがある家具でありながら、棚の木口面が作るグリッド線が室内に映えます。ご使用のチェアの色調がブリッジとなり室内全体が床から天井へと心地よく繋がる印象が形作られています。効果的な差し色として無彩色のグレーが使われているため、スタイリッシュで機能的なイメージと、リビングにふさわしい温もり感とがバランスよく配置されています。
観葉植物との相性
コマの中に観葉植物を置かれています。植物の不定形性がリズミカルなグリッド線の中に配されて、視覚的にも居心地の良いものとなっています。小さな植物の葉の緑には、リラックス効果も期待できます。
イサムノグチ_akari を室内のペンダント照明でご使用
このワークスペースの照明は「イサムノグチ akari」をペンダント照明として使っておいでです。その中の「55A」と呼ばれるもので完全な球体です。一連のシリーズの中ではそのシンプルな構成により最も有名なものです。akariは照度を取ることを目的としていないのでカウンター面に座った場合は自分の影も重なり手元は暗くなるはずです。しかしその暗がりはPCのモニター面の照度で静かに仕事をするのに心地よい明るさと言えます。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
曲げ加工を施したスチールプレートと木材の組み合わせからなる展示用スタンド。
和紙と竹ひごの作りだす陰影や自然光のような優しい光が印象的なイサムノグチデザインの照明「AKARI」。
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