旧軽井沢(きゅうかるいざわ)は、長野県軽井沢町にある歴史あるエリアで、別荘地として軽井沢で最も古い地区です。軽井沢町が発足する以前、「軽井沢」といえばこの地域を指し、旧跡や観光スポットが多く、現在も中心地として賑わっています。旧軽とも略され、「美しい日本の歴史的風土100選」にも選ばれています。
その美しい街でこの夏にオープンした書店「Qカルbooks」様、その書店を包む両側の壁面に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」をそれぞれ2台ずつ連結した形で設置いただきました。
どの業界においても、時代や顧客ニーズの変化に伴い、新たなビジネスモデルが生まれています。たとえば、昔ながらの街の書店が減少する一方で、個性的な「セレクト書店」が増加しているのも、この流れの一環といえるでしょう。
街の小規模書店が豊富な在庫を誇る大型書店に対抗するのは現実的ではありません。また、Amazonなどのオンライン配送が一般化する中、単に本を販売するだけでは顧客離れが進むのも避けられません。こうした小規模書店は、自らの独自の強みを明確にし、迅速に大型書店やAmazonのようなネット宅配と差別化を図ることが、今後の生き残りに欠かせない戦略といえます。
軽井沢は避暑地ならではの穏やかさと静寂に包まれ、小さな本屋がぴったりと馴染む土壌が整っています。ここでの読書体験は、大型書店のように多くの書籍から効率的に選ぶ感覚や、Amazonのように画面上で本を検索する便利さとは全く異なるものです。真の読書好きが訪れるこの場所では、多少のコンパクトさがあるものの、気持ち良く過ごせる空間が広がり、本のページをゆっくりとめくる喜びが感じられます。さらに、ここでは他の訪問者と自然に会話が生まれることも少なくありません。このように、軽井沢にぴったりの、読書と交流が共存する特別な場所を目指して、心地良い空間作りに取り組まれています。
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