建築設計事務所をされながら工学院大学で教鞭もとられている西森陸雄氏、その事務所に隣接したスペースでワインショップnodinoの運営を始められました。そのワインセラーに「BLC-08-W(ワイン収納ボックス)」「BLC-12-W(ワイン収納ボックス)」「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」をお使いいただきながら独自の世界を作っておられます。
設計事務所に併設されたワインショップというのもなかなか稀有な印象を持たれるかもしれませんが、ワインを「酒造り」の成果として捉えると、環境や歴史、文化や宗教にも関係する、興味深いテーマだと考えています。僕は30年来のワインラバーですが、ずっとイタリアワイン一筋で楽しんできました。しかしここ10年ぐらい、いわゆる自然派ワインの人気が急速に高まり、若い志のある生産者が、世界各地で高い品質のワインを生産するようになってきて、イタリアにとどまることなく様々な国や地域のワインに興味を持つようになりました。nodinoではできるだけ幅広い世界のワインを、僕の目を通してセレクトしています。 現在はイタリア、南アフリカ、ポルトガル、スペイン、モルドバ、ハンガリーなどのワインを揃えていますが、いずれも一般の酒販店向けというより専門のレストランなどで目にするような珍しいものばかりを揃えています。
また、もう一つの目標としては建築家が関係したワイナリーのワインを揃えていこうと考えています。イタリアではウンブリアのパオロ・ベアという生産者が、建築家でもありましたし、日本では伊東豊雄氏が大三島みんなのワイナリーでワイン生産を始めています。ワイナリー経営は、昔から多くの人々の憧れでもあり、古くから貴族や弁護士、医者など、経済的成功者が最後に到達する事業でもありました。建築家が目指すワインとはどんなものなのか?どんなところでワイン生産をはじめるのか?そんな興味をこのワインショップを通じて識ってみたいと考えています。
セラーは約500本の収納能力を持っています。マルゲリータの棚の高さは標準的なワインのボトルを立ててちょうど収まるサイズです。ボトルの太さにもよりますが、1マスで12~15本収納することができます。また木製であることで、金属と違って結露をしないこと、ラベルなどを傷つける危険性がないことなどもメリットとしてあげられます。
西森陸雄
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