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趣味と仕事が融合する BLC 収納ボックス

2024/9/27

都内のマンションにお住いのお客様です。
お住まいの書斎に、「Shelf 壁一面の本棚奥行350mm」と、BLCの構成による「DJブース」を設置いただきました。「Shelf 壁一面の本棚奥行350mm」は、下2段をLPレコードの収納に、上方を本棚として利用されています。この書斎には、ワークスペースとしてのデスクも置かれており、仕事に必要な書籍や資料を本棚からすぐに手に取ることもできます。

移動可能なDJブース

さらに、LPレコードに加えCDの再生環境も整備されており、趣味と仕事が融合した感性豊かな空間が広がっています。この配置により、効率的に作業を進めることができる一方で、音楽を楽しむための最適な環境も提供されています。

BLCの構成による「DJブース」は、従来のBLCに対して新たにBLC-08HとBLC-32-TPAを加えたものです。この2つは、これまでのBLCで展開してきた厳密なモジュールやサイズから少し外れています。その理由は、単純にオーディオ機器に対する寸法的な適応から来ています。

BLCで構成する

例えば、LEGOブロックや煉瓦ブロックでも、基本的な標準サイズから外れる形状やサイズのものが時々登場しますが、これらは新しいオブジェクトや建築を作ろうとする際に、従来の連続性では実現できない場合に作られるイレギュラーなパーツです。LEGOブロックであれば、突起に嵌めるという基本ルールを守りつつも、目的物を優先する形でデザインされます。煉瓦ブロックの場合は、部分的な装飾を実現するために、その箇所だけイレギュラーな形を提供するという考え方です。

本件のBLCにおけるイレギュラーな形状も、オーディオ機器を最適に配置するために作られたものです。これにより、従来の連続性を保ちながらも、新しい用途に対応できる柔軟性を持ったデザインが実現されています。

BLC-08H
これはBLC-12H（ここでは使用されていません）と同様に、標準的な機器を収納するためのボックスで、背面が開いた形状をしています。背面が開いているのは、機器の配線を考慮したためであり、平面的なモジュールはBLCの標準に忠実に従っています。

BLC-32-TPA
これはBLC-08を4つ並べた際の長さと一致し、背面を少し突出させることで標準的なターンテーブルが載せられるサイズになっています。また、横方向にターンテーブルを2台並べ、その間にミキサーを配置すると、ちょうどこのサイズに収まります。
このように、BLC-08HとBLC-32-TPAは、オーディオ機器を最適にカスタマイズして配置するための特別な組み合わせとして開発されました。これらを用いることで、DJブースとしても使用可能なオーディオラックが実現されています。

仕事と趣味が融合する壁面収納

前述の通り、この本棚の下2段はLPレコード用の収納として利用されています。さらに、LPレコードはオーディオラックの下段や、シリーズ内で最も標準的なBLC-08にも収納されており、相当量のレコードがコンパクトにまとめられています。
室内では本棚とDJブースがL字型にレイアウトされていますが、DJブースはキャスター付きのため、基本的な配置はその場で簡単に変更できます。ワークデスクの近くに配置したり、本棚を背にして平行に並べたりと、レイアウトの自由度が高いです。どのように配置しても、室内に違和感を感じないのは、LPレコードの収納が低い位置に集約されているためです。LPレコードはジャケットに入れた状態で背表紙が並ぶと、まとまりのある一塊となり、低い位置での収納が落ち着いた雰囲気を生み出します。
このような点から、本棚とワークデスクが固定されているこの室内で、DJブースが可動式で位置を変えられることは、この部屋の特異な特徴と言えます。可動式のDJブースによって、用途や気分に合わせて柔軟に空間を利用できるため、非常に実用的で快適な環境が提供されています。

ポップインアラジンによるホームシアター

さらに、この部屋にはポップインアラジンが設置されています。部屋に入った時には気づかないものの、照明を暗くしてスクリーンを下ろすと、音と映像が一体となったAV空間が広がり、ホームシアターとして楽しむことが可能です。popIn Aladdinは、引っ掛けシーリングに取り付け、AC100Vの電源をつなぎ、WiFiでネットに接続するだけで設置が完了します。WiFiルーターがあれば追加工事は不要で、照明器具を取り付けるような感覚で簡単に設置できます。また、映像を視聴しない時は、通常の天井照明としても活用できます。