千葉県の戸建て住宅にお住いのお客様です。お住いのリビングに「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置いただきました。
リビングダイニングでL字型を構成する奥の深い空間に、そのアイストップとして「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」が置かれています。ダーク系のフローリングと白い壁、天井というコントラストの強い室内において、ライトグレーのソファと本棚の薄い木調の素材が中間色として存在しています。
この本棚はシナ合板の無塗装仕上げで、光源からの光が柔らかく反射する質感を持ち、広い面積を占めながらも軽やかな印象を醸し出しています。棚板が固定されているため、常に障子の桟のようなグリッドラインが本棚の最前面にハイライトとして現れます。これにより、収納されたコンテンツの色彩や形状に大きなばらつきがあっても、壁面全体には安定した印象が生まれます。
本棚に並んだ書籍や上方に並ぶオブジェクトも自然な形で配置され、見せる収納として主張することなく静かに存在しているように見えます。シリーズの本の背表紙が塊になって並び、一冊ずつの背表紙が強烈な色と文字デザインで存在感を主張していますが、それらは等間隔の横板に垂直に並び、さらに縦板によって細かく区切られているため、全体として安定した色面を作り出しています。
見せる収納と見せない収納
この壁面収納は、見せる収納と見せない収納がバランスよく棲み分けられています。MDFが表面に出ている部分には、「専用カセット」の「引き出しファイルボックス1列」、「引き出しファイルボックス4列」、「A書類収納引き出し2段」が収められており、最下段には「キャスター付き収納ボックス」が配置されています。ここには書類や小物など、散らかりがちなものが隠匿され、見せない収納として機能します。一方で、見せる収納の部分では、本やフィギュア、陶器などが自由に展示され、定型的な配置ではなく、リビングボードとして柔軟に使われます。
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