書籍・コミックス・アニメーションに関するデザインを中心に活動されている「合同会社チコルズ」様。この度オフィスの移転を機に新たに2台の「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を増設、新事務所の室内を再構築されました。
この度移転したオフィスでは、そこの天井の仕上げを取り払い、スラブコンクリートを露出させ、それより下の壁面はすべて石膏ボードで覆い、塗装で白く仕上げたモノトーンのシンプルな室内が特徴です。窓に向かった両側の壁には、「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」が左右に連結され、壁面全体を覆うように配置されています。入口からすぐ左の面、奥にある窓に平行な壁面には「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」がエアコンを避ける形で並んでいます。ここにはチコルズ様がこれまで手がけてきた多くの作品が展示されています。この新しいオフィスデザインは、1級建築士事務所のwachinet様が手がけています。
本棚とデスクを組み合わせて使う
ここでは、これまでにお持ちのワークデスクと本棚を組み合わせてご利用いただいています。本棚の正面が既存のデスクで一部隠れてしまうため、その部分にはあまり使われない書籍や書類などが置かれ、本棚もワークデスクも使用上の問題を引き起こさないように工夫されています。また、本棚の前に配置されたお持ちのソファも同様に、背後を見せない収納として自然かつ効果的に活用されています。お持ちの家具を捨てることなく、かつ新しいオフィスでスペースを有効に活用する試みが随所に見られるレイアウトとなっています。
壁一面に配置された本棚は、書籍が増えていくにつれて15mmの細かいグリッドラインが壁全体を覆い、視覚的にはデスクの木口と本棚のグリッドラインが調和して全体を穏やかに支配します。この統一されたデザインが空間全体に広がり、まとまりのある印象を与えます。
ここでは、本棚と既存のデスクを組み合わせることで、スペースを有効に活用しつつ統一感のあるデザインを実現しています。本棚が正面に配置されていることで、筆記具や書類、書籍などを簡単に取り出すことができ、使い勝手も非常に良好です。これはまさに「Shelf カウンター付き本棚」の理想的な使用方法ですが、既存の机を使用しても違和感なく利用できることが確認できます。カウンターの高さと本棚の水平グリッドが完全に一致しない場合もありますが、全体の経済的合理性と使い勝手の良さは損なわれることなく、満足のいく構成となっています。
限られたスペースを有効に使う
両側の壁は完全に本棚で覆われ、大容量の収納スペースが提供されています。背の高い収納家具を壁際に配置することで、限られた面積でも多くの収納スペースが確保されています。本件では、正面の開口部を全て壁一面の本棚で覆いながらも、既存の家具を再利用したりリメークして活用されています。再利用により、廃棄物の削減やコストの節約、環境負荷の軽減など、さまざまなメリットを享受しながら、同時に限られた部材から造り出すことで、その材料の効果的な利用を可能にしています。ここでは、これらの部材や家具が巧みに活かされ、でき上がった造作棚は、天井面の荒々しいコンクリートの表情と相まって、クリエイティブな空間を作り出しています。
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