全国10000件以上の温泉情報が集まる最大級の温泉サイト「ニフティ温泉」で「滋賀県内年間ランキング2位」「滋賀県特別賞」を獲得された「天然温泉北近江リゾート」様、その温泉施設で2022年4月にリニューアルオープンしたゆったりラウンジに「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を導入いただきました。
ゆったりラウンジは温泉から出てきたところの休憩棟です。ソファ、リクライニングチェア、マッサージチェア、閲覧室、レンタルスペース等があり、温泉あがりの身体を休ませる空間です。その中の閲覧室を囲むように壁を設けずに天井までの本棚を間仕切りとして2面に設置いただきました。
閲覧室の間仕切りとして
このゆったりとしたラウンジにある閲覧室は、主に備え付けのコミック本を読むためのスペースです。ここではテーブルに座ってコミック本を読むことも、隣接するリクライニングチェアに体を預けて読むこともできます。フレキシブルな使用方法に対応しており、リモートワークをこなす場所としても利用できます。
本棚は外からも内側からも見通せる穏やかな間仕切りとして機能しています。通常、本棚に本を並べると片側は背表紙、反対側は前小口が見えるようになりますが、ここでは奥行350mmの本棚のセルの両面からコミック本の背表紙が見えるように、前後2列に配置しています。これにより、両側から背表紙が視認でき、収納量も2倍になります。閲覧者は目当ての本を探して本棚の裏側に回り込み、そのスペースをゆったりと楽しむことができます。
また、閲覧室を緩やかに間仕切るために、セル内に並べられたコミック本はセルの高さに対して低く配置されており、半分近くの空隙が連続して生まれます。この空隙を通して向こう側が見えることで、完全に遮ることなく、穏やかな仕切りとして機能します。これにより、開放感を保ちながらも、視覚的な仕切りが生まれ、落ち着いた雰囲気を提供しています。
コミック本に関しては「Shelf 壁一面のコミック本棚 奥行180mm」という商品がラインナップにあります。リゾート施設のラウンジ、コミック本閲覧室からは普通にその方に目が向きますがここでは使われ方、空間に対する作用、見え方を十分考え抜かれた結果、奥行350mmを選択していただきました。
フィラー板で固定する
またここではフィラー板を使って本棚縦材の上部を延伸して天井まで届く本棚にされています。天井高さが約2800mmあるので棚板をもう一段増やそうと思えば可能なサイズです。しかし敢えてそれはせずにフィラー板延伸にとどめています。ひとつは高さ2400mmの本棚の場合最上段には椅子の座面の上に立てば届いて本を手に取ることが出来ますがそれ以上になると人によっては届かない場合もあります。一般家庭や会社の様な特定の方が利用される分には問題はありませんが本件の場合は不特定多数のご利用が考えられます。そのためには普通に手が届く範囲に置くことを選択されています。その結果最上段だけスレンダーな形で伸びた連続する縦材となり、格子を連想させる日本的な造作になっています。
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