神奈川県の住宅地の戸建て住宅にお住いのお客様、その新しい住居の寝室と玄関に「Shelf カウンター付き本棚」および「Shelf ロータイプ本棚」を設置いただきました。
2階の見晴らしの良いコーナー窓がある寝室には、そのコーナー窓に沿ってベッドが配置され、反対側の壁には「Shelf カウンター付き本棚」が置かれています。カウンター付き本棚は合計6列で構成され、その内カウンターの幅は3列分です。カウンター部分の正面には縦方向に2コマずつ、計6コマを開放して広いワークスペースを確保されています。
杉の無垢材のフローリング
このカウンター付き本棚は、白を基調としたナチュラルテイストの室内に馴染みます。室内は杉の無垢材の肌触りの良いフローリング以外の部分が全て白で統一されており、そのシンプルで清潔感のあるデザインが特徴です。白を基調としたインテリアに、自然な木の温かみを加えることで、明るく心地よい空間になり、室内全体が柔らかな雰囲気に包まれ、リラックスできる環境が整えられます。
本棚の設置により、寝室はシンプルでありながらも機能的な空間となり、効率的に収納と作業スペースを確保しています。広いワークスペースは、PC作業や読書など多目的に利用でき、風の通り抜ける気持ちのいい空間になります。
風が抜ける書斎
この寝室は可動式の間仕切りでリビングダイニングと繋がっており、仕切りを開放すると、心地よい風が通り抜ける爽やかな空間が広がります。間仕切りを開くことで、寝室とリビングダイニングが一体化し、風通しが良くなり、全体にリフレッシュした印象が生まれます。この自然な風の流れにより、室内全体が快適でリラックスできる雰囲気になります。
同時に、カウンター付き本棚のワークスペースに座ってリビングダイニングを振り返ると、本棚の角で部屋が見切られ、広く明るい空間から一歩引いた静かなワークスペースになります。リビングダイニングの賑わいから少し離れた場所で、集中して作業を行うための理想的な環境が提供されています。
奥様はガーデンデザインや園芸療法をされていらっしゃいます。それに関する書籍はカウンターが付いていない側の本棚のセルに並び、その書物の前には小さなオブジェクトが置かれている姿が印象的です。
構造用合板の床
1階に降りると、広々とした玄関が広がります。このスペースは作業エリアとしても活用されており、利便性が高いのが特徴です。さらに、床暖房が敷設されているため、寒い季節でも足元から暖かさが感じられ、快適に過ごすことができます。
この玄関の床材に使われているのは構造用合板です。構造用合板は通常、仕上げ材としてはあまり使用されませんが、ここではその特性を活かして自然な形で取り入れられています。熱による変形が少なく、耐久性に優れているため、床材としては理想的な選択です。また、その飾らない「素」のデザインが、この空間に素朴でありながらも力強さを与えています。このような合理的で実用的な使い方は、機能性とデザイン性を両立させる上で非常に理にかなっています。
この様にこの玄関は、広さと機能性を兼ね備えたスペースであり、作業エリアとしても活用できる点が大きな魅力です。床暖房システムと構造用合板の使用により、見た目の綺麗さと快適さが両立した理想的な空間となっています。結果として、シンプルでありながらも実用的なデザインが、日常生活をより豊かで快適なものにしています。
ロータイプ本棚
この玄関兼用の作業スペースには「Shelf ロータイプ本棚」が置かれています。ここでは右側2列分を一体として大きく使い巾木部分を除いて背板が入っています。この部分の背板と左端のブレース板でこのロータイプ本棚の剛性を保ちながら、巾木を避けた分はそのまま床下暖房の吹き出し口を躱すように逃げ、更に右端の側板もその吹き出し口を跨ぎながら接地します。
このロータイプ本棚の上には植物画(ボタニカルアート)が額装されて置かれています。ガーデンデザインと室内のエコロジカルなテイストが緩やかに結びつきます。更にこの細長い玄関の正面、正確には玄関の上がり框から見て右側のアルコーブはご主人の釣りロッドが並び土間を挟んで穏やかに仕切られた趣味の空間が垣間見られます。
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