都内のマンションにお住まいのお客様です。その大きなリビングダイニングの壁面に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を梁下いっぱいに5列と7列を横に連結させ広大でありながらまとまった壁面収納を構成されています。
同居する見せる収納と見せない収納
この壁面収納には、見せる収納と見せない収納が自然に使いやすい形で共存しています。MDFが面で見える部分には「A4書類収納引き出し2段」、「引き出しファイルボックス1列」が使用されており、白い面で見えるボックスは無印良品の製品です。さらに、最上段の梁下に納まるセルには同じく無印良品のボックスが置かれ、小物類を収納する見せない収納として機能しています。
このように、各収納スペースは用途に応じて巧みにデザインされており、見せる収納と見せない収納が一体となって効率的な空間利用を実現しています。MDFの部分には、書類やファイルが整理整頓されており、必要なときにすぐ取り出せるようになっています。引き出しファイルボックスは、普段は見えないものの、実際に使用する際には簡単にアクセスできる位置に配置されています。また、最上段の梁下にあるセルには無印良品のボックスが収められており、頻繁に使用しない小物類を収納しています。このスペースは見た目にもすっきりしており、部屋全体に統一感をもたらします。無印良品のシンプルで機能的なデザインは、収納の美しさと実用性を両立させています。
書類関連も綺麗に整理されています。それぞれ黒いファイルボックスに収められて3列に並んでいるため、乱雑さを感じさせず、自然な見え方になっています。この壁面収納のすぐ前には大きなソファが配置されています。ソファの背面には、日常的に取り出さない見せない収納としてのスペースが確保されており、まだ収納の余力がある場合には予備のスペースとしても活用できます。
見せる収納の部分には、書籍類のほか、LPレコードジャケット、歴代のスマートフォン、フィギュア、玩具などが飾られており、これらは特定の定位置を決めずに、実用的なリビングボードとしての動的な機能に合わせたレイアウトになっています。
まだ小さいお子様がこれからどんどん成長されていくのに合わせるかの様に背後の壁面収納も使い勝手に呼応しながら日々姿を変えていくものと思います。
お子様専用の本棚は、実は少し離れた位置に配置されています。さりげない配置ですが、壁面収納とは直交する形で設置され、本棚に囲まれた広い遊戯スペースが確保されています。
お子様の本棚を壁一面の本棚から独立させるケースは珍しいです。通常は、本棚本体の下部にお子様の身長に合わせたスペースを設けたり、きちんと仕分けして利用することが多いですが、本件では敢えて離れた場所に専用の本棚を設けています。この独立した本棚は、お子様が自由に本を並べることができるようにデザインされています。
この配置により、お子様はご両親の壁面収納の変化を見ながら、自分だけの特別な空間を作り上げることができます。独立した本棚は、お子様にとって自分の城とも言える空間を提供し、成長する過程での自主性や創造性を育む場となります。また、広い遊戯スペースが確保されているため、お子様は自由に遊びながら本に親しむことができ、リラックスした環境で学びの時間を過ごすことができます。親子がそれぞれのスペースを持ちながら、共に過ごす時間を大切にするための理想的なレイアウトが実現されています。
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