バルコニーに面した長い開口部に合わせてリビング・ダイニングが連なる、そのリビングの一面をこれまでのテレビボードとテレビが中心であった状態から一変、「Shelf カウンター付き本棚」を導入いただきました。床のカーペットも含めこのリビングの壁面の見え方は大きく一新されました。
本件では、「Shelf カウンター付き本棚」を6列タイプと2列タイプで製作しました。2列タイプの右側の本棚を無くし、カウンターだけを伸長することで、その部分に小窓を設置する構成となっています。これにより、以前は単なる小窓だった窓が、机上から続く縦長の開口部に変わります。この本棚によって生まれた彫りの深い開口部が本棚を二分し、リビングのこの壁面全体の印象を一新しています。
この新しい配置により、小窓が単なる採光や通風のための要素から、空間の一部として機能するデザイン要素へと昇華しています。机上から縦に伸びる開口部は、リビングに開放感を与えつつ、カウンターの使い勝手も向上させます。また、開口部が本棚を二分することで、視覚的にもリビングの壁面にリズムと動きをもたらし、部屋全体の印象をより洗練されたものにしています。
カウンター前面に置かれたお子様用の小さな机が印象的です。この机と、それに向かう小さな椅子は、そのままカウンターの下に収納することができます。また、お子様用の道具を納めるためのセルもカウンター下の方に集約されています。大人から見ると単なる机の下のスペースに見えますが、小さなお子様の目線からは、確立された自分専用の空間に映ることでしょう。
このようなデザインは、お子様にとって特別な学習エリアを提供し、学習意欲を高めると同時に、部屋全体の収納効率を向上させます。机や椅子、道具を一か所にまとめることで、散らかりがちな学習スペースをすっきりと整理できます。また、カウンター下のスペースを有効活用することで、リビングの美しさと機能性を保つことができます。
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