都内のマンションにお住いのお客様です。ご夫婦で使われている書斎の一面に「Shelf カウンター付き本棚」を設置いただきました。道路斜線を受けて天井の一部が傾斜角で切り取られる室内に、最上段の一コマを割愛、調整する形で自然な形で収まっています。また本件では、カウンター天板を支える脚材をスチール材に変更した使い方もされておいでです。
カウンター面を分割する
本件では、室内の搬入経路に不安があったため、カウンター面は分割されて納品されました。分割されたカウンターは、裏面にテンションが常にかかる連結金物でしっかりと固定されているため、見た目および使い勝手においてほぼ支障はありません。同一部材を切断加工しているため、木目も綺麗に繋がり、一体感のある仕上がりになっています。搬入の問題を解決しつつ、美観と機能性を兼ね備えたカウンターが実現されています。
カウンター面に於ける背面切り欠き
カウンター面はPCを使った作業スペースになっているため、どの場所でも電源が引き出せる様に縦板に切り欠きがあります。さりげない加工ですが、机上を自由に使いまわせます。
本件では、カウンター部分の下にあたるセルの高さを調整しています。必要な美術書の高さに合わせて400mmの高さを確保し、その分、最下段のコマの高さを縮めることで調整し、カウンター自体の高さを保っています。また、カウンター付きの本棚とすることで、これまで別々に使われていた書斎の本棚と机が一体化され、他のスペースに余裕が生まれました。その結果、ソファーをゆったりと配置することができ、大きな窓面を背後に据えた包み込むような座面の低いソファーが、落ち着いた印象を与えています。機能的で広々とした空間が実現され、居心地の良い夫婦の書斎が完成しました。
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