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スケルトンリフォームされた室内に Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm

スケルトンリフォームされた室内に – Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm – マルゲリータ使用事例

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都内のマンションにお住いのお客様です。このお客様はお住いと隣接する形で設計事務所も営んでおられます。

この度、そこのスケルトンリフォームを実行され、梁より上の部分は全てコンクリート顕しとし、その荒々しい躯体が支配する住居のリビングに「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を2台並べてお使いいただきました。

スケルトンリフォームされた室内に – Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm – マルゲリータ使用事例

南側バルコニーから大きな公園を見下ろすことができる静かな室内のリノベーションは、既存の内装の間仕切りをすべて取り外し、壁面や天井面の仕上げを撤去し、構造体が露わになった状態から始まりました。施工当時にコンクリート面に描かれていた「返り墨」と呼ばれる建物の基準となる墨の跡も再現され、当時の熱気が伝わることで、荒々しくも力強い空気が蘇ります。

スケルトンリフォームされた室内に – Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm – マルゲリータ使用事例

現代のパネコートと呼ばれる滑らかな表面の型枠ではなく、あえてベニヤ板を使用したことで生じる微妙な型枠の色の違いが、今となっては新鮮で力強い印象を与えます。こうしたリノベーションによって、素材本来の質感や力強さを感じさせる空間が生まれ、過去の記憶と現代のデザインが見事に融合した仕上がりとなっています。

スケルトンリフォームされた室内に – Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm – マルゲリータ使用事例

本棚はリビングの一面に横10コマ分(横5コマのものを2台)が並び打ち放しのコンクリートの梁下に納まります。本件では本棚に天板を取り付けコンクリートに接する部分を強い形で切り取っています。

スケルトンリフォームされた室内に – Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm – マルゲリータ使用事例

天井及び柱、梁のコンクリートと、無垢材によるフローリングに挟まれたスペースを橋渡しをするかの様にグリッドが均一に並びます。

スケルトンリフォームされた室内に – Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm – マルゲリータ使用事例

ここでは「本棚の中の棚」を使わずにほぼ同サイズのコンクリートブロックの形をしたスペーサーを使い背面にある本の背表紙が見えるように工夫されています。基本的な考え方はそのまま踏襲されています。

スケルトンリフォームされた室内に – Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm – マルゲリータ使用事例
スケルトンリフォームされた室内に – Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm – マルゲリータ使用事例
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構造躯体に関して

ここで述べる構造躯体とは、具体的にはコンクリートを指します。さらに詳しく言えば、コンクリートの打ち放しです。ただし、一般的に認識されているコンクリート打ち放しとは異なります。通常のコンクリート打ち放しは、型枠の仕様や割り付け、フォームタイの配置、コンクリート打設時の条件設定などに細心の注意を払って仕上げ面を見せることが目的です。

一方、天井を取り除いた状態でのコンクリート打ち放しは、仕上がり面に対する配慮がほぼなく、寸法と強度が守られていれば問題ないという考え方に基づいています。また、天井裏に隠蔽される設備配管や配線も見た目には影響しないため、仕上がりは重視されません。施工中に残った墨もそのまま残ります。このようなケースでは、通常の「コンクリート打ち放し」とは異なり、俗に「コンクリートやりっ放し」と呼ばれることもあります。

しかし、こうした飾らないコンクリート面は、人工的な加工が施されていないため、ある種の自然さを持ち、人の手が加わっていない素朴な質実さを感じさせます。そこには力強さを感じる空間があります。」

スケルトンリフォームされた室内に – Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm – マルゲリータ使用事例

ここからは設計室になります。設計室もリビング同様バルコニーを介して気持ちの良い環境で仕事が出来る空間です。ここではその部屋の奥に「Ladder 差し込み式CDラック」をお使いいただいています。

スケルトンリフォームされた室内に – Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm – マルゲリータ使用事例
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2列タイプの差し込み式CDラックと本棚の間のコンクリートに返り墨と呼ばれる型枠脱型後に描かれる通り芯の基準墨があります。職人さんの達筆な記載です。

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