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ご自宅の書斎を研究室に｜リモート授業を自宅で壁一面の本棚奥行350 / Shelf

2022/6/5

都内のマンションにお住まいの大学で教鞭を取られているお客様です。4列にオーダー加工した「Shelf 壁一面の本棚奥行350mm」を書斎の壁面に設置していただいています。コロナ禍の影響を受けてリモート授業の急増からご自宅の書斎に研究室の機能を取り込まれ講義をされていらっしゃいます。

ご自宅を研究室に

コロナ禍の影響で、これまで当たり前に行われていた活動が様々な場面で大きく変わりました。大学の講義やゼミの運営もその一例で、従来のように学校の研究室に集まって講義を行ったり、学生たちと議論を交わしたりすることが難しくなりました。そのため、自宅の書斎に研究室の資料や書類を運び入れ、リモート授業用の機材を設置して、研究室を自宅で運営する事例が増えています。

壁面に効率的な収納スペースを作る

本棚の1つのセルには専用アクセサリーの引き出し「ファイルボックス1列」および「ファイルボックス2列」を、6つのセルにはカートン製のファイルボックスを、3つのセルにはアクリル製の小型引き出しボックスを収めることで、大容量かつ効率的な壁面収納を実現しています。専用アクセサリーのファイルボックスとカートン製のファイルボックスは色彩やデザインが似ているため、外観に違和感がなく統一感のある仕上がりになっています。

一番上の段には天井と棚を支えて転倒を防止するための突っ張り棒が2本設置されています。天井が高く視界には入ってきませんが安心のための大切な工夫になっています。

ファイルボックスを使った収納

本棚には専門書やファイルのほか、さまざまな断片的な紙類をファイルボックスを使って収納しています。ファイルボックスにはインデックスが貼られ、内容が表示されています。また、セルの木口には「縦左2」「横上3」などの名前が付けられており、どの棚に並べてあるかを一覧で管理できるようになっています。このため、自分以外の人でもラベルを目印に探しやすく、将来的な使い勝手が大幅に向上します。

リモート授業のための見えない工夫

リモート形式での授業やゼミナールの教授側が準備する内容は、従来とは全く異なり、非常に大変であるという話を最近よく耳にします。

一般的に、リモート授業では受講者はノートPCを使い、自分の姿をカメラで映しながら参加します。ノートPCのカメラはディスプレイの上端に位置しているため、デスク面から約250mm上にあり、顔を下から見上げる角度で映し出すことが多いです。また、液晶画面の光が顔に当たるため、クマができたり、生気がないように見えることもよくあります。受講者にとっては、個人的に気になる場合以外はさほど神経を使う必要はありませんが、講義を行う側にとっては重要なポイントです。受講者の集中力を保ち、説得力のある講義を行うために、自分の顔の見え方に注意を払う必要があります。カメラの位置は特に重要です。自然な表情で受講者と視線を合わせるためには、PC内蔵カメラを使うよりも、外付けカメラをスタンドで設置し、最適な画角で安定させることが重要です。また、表情や目の輝きがいきいきと見えるように、不自然な影を作らない照明の設置も必要です。

さらに、クリアな音声を拾うためのマイク、図解や受講者を映し出すモニター画面の配置、キーボードの配置など、より良い講義を行うためには、画面に映らないスペースを整えることから始めなければなりません。

リモート講義で使用するダイニングテーブル

本件では、デスクトップPCを使用して講義を行うために「Tavolaダイニングテーブル幅2400×奥行900mm」を使用しています。カメラは見やすい画角に工夫され、カメラと顔との距離を十分にとり、顔の正面には照明器具を配置し、視線をわずかに左に動かすだけでタイムキープができるように大きな文字のデジタル時計を設置しています。

また、マイクは音を拾いつつも画面に映り込まない位置に設置されています。テーブルの横幅は資料や機材を配置するために十分な広さを確保しています。背景には濃色のシェルフがあり、スタイリッシュなオブジェが厳選して収められています。まるでテレビ局のスタジオのように見えますが、マルゲリータの壁一面の本棚が大容量の収納スペースとして機能しているため、視界のノイズとなる物が画面に映り込まないようになっています。書斎の窓の下にあるベッドも学生には見えません。

ダイニングテーブルの左側には、冷蔵庫、トースター、コーヒーメーカーなど、自室で欠かせない備品が並んでいます。テーブルの右側には、プリンタやキャスター付きのキャビネットが配置されています。これらはすべてカメラの視界から外れているため、生活の気配が講義に持ち込まれることはありません。テーブルの下には多くの配線コードがあり、足元の広さを確保しつつ、配線を格納するためのボックスも設置されているため、整然とした状態を保っています。このように十分に準備された環境でリモート形式の授業が行われます。受講する学生たちは、実際の臨場感に近い形で授業を受けることができます。

リアルなキャンパスライフからリモート授業への転換に伴い、これまでにない工夫が重ねられていますが、マルゲリータの本棚がその一役を担いました。