Studioステューディオオフィス空間から書斎までワークスペースを作るユニット
「オフィス空間から書斎まで、知的生産性を高めるユニット型ワークスペース」
働く場や学ぶ場に求められる環境は、ここ数年で大きく変化しました。オフィスと書斎、仕事と生活、その境界が曖昧になるなかで、求められているのは「空間の性格を選ばない家具」です。マルゲリータのワークファニチャーシリーズは、そうした時代の変化に応えるために設計されたユニット型の家具群です。シェルフ、デスク、キャビネットといった要素を最小単位のモジュールとして捉え、組み合わせや配置を変えることで、多様なワークシーンに適応します。それは単に家具の構成単位を示すものではなく、「働く」「学ぶ」「思考する」という行為そのものを支える環境装置を目指しました。このシリーズは、個人の書斎からオフィスまで、空間のスケールに関わらず共通の構造思想をもとに展開されています。家具というよりも、空間の一部として、静かに環境をかたちづくることを目的としています。
Studioワークデスク
オフィスから個人の書斎に至るまで、空間の性質やスケールに応じて柔軟に展開できるユニット型ワークスペースのご提案です。
モジュール化された構成要素によって、空間条件や利用目的に合わせた多様なレイアウトが可能となり、作業環境の安定性と快適性を高い次元で両立します。
たとえばオフィスでは、壁一面の収納とカウンターを組み合わせたユニットが、資料管理と作業効率を同時に高めます。書類や端末を整理しながらも、空間全体に統一感をもたらし、チームワークを支える執務環境を形成します。
一方、個人の書斎においては、同じユニット構成がよりコンパクトで思索的な空間として機能します。読書やリモートワークのためのデスク一体型本棚、壁面収納と一体化したワークカウンターなど、限られたスペースの中に秩序と落ち着きをもたらし、集中を支える構成が可能です。
このようなモジュール化の考え方により、オフィスと書斎という異なる環境に共通する「機能の最適化」と「空間の美しさ」を両立。働く場にも、学ぶ場にも自然に溶け込むユニット型ワークスペースとして、設計から日常利用まで一貫した価値を提供します。
個人の書斎で使う場合
自宅でのワークデスクの使い方には、大きく二つの傾向があります。ひとつは、ダイニングテーブルを食事以外の時間に作業用として兼用するスタイルです。広い天板を活用できる利点がある一方で、資料やパソコンを広げたままにできず、毎回片付けが必要になるという不便さもあります。もうひとつは、自宅の書斎やリビングの一角に専用のデスクを設けるスタイルです。常に作業環境が確保されているため、資料や機器を置いたままにできるのが特徴です。集中して作業に取り組めるだけでなく、仕事と生活の領域を自然に切り分ける役割も果たします。
オフィスで使う場合
オフィスにおいて、ワークデスクは仕事を行う上での基本単位となります。十分な奥行と幅をもつ天板が確保されていれば、ノートパソコンや書類を効率よく扱うことができ、必要最低限でありながら十分な作業スペースを維持できます。「デスクトップ」という言葉がコンピュータの画面を指すようになった現代においても、実際の机上が快適かどうかは、働く環境全体の質を左右する重要な要素です。手の届く範囲に秩序があること。それが、集中力と生産性を支えるもっとも基本的な条件といえます。
自宅の書斎とオフィスのワークスペース
その形態や目的は異なっていても、快適な環境を構築するための基本原則は共通しています。それは、「机上の秩序」と「空間の落ち着き」が両立していることです。書斎では、思考や創作に集中するための静穏な環境が求められます。
一方、オフィスでは、複数人が協働する中での効率性や共有性が重視されます。用途は異なりますが、いずれの空間においても、天板上の限られた要素が作業効率や集中度を大きく左右します。このワークデスクは、この共通点から最小限の構成で最大限の機能性と視覚的な安定感を実現しています。素材の質感、脚部構造、天板下の余白といった各要素が精緻に調整され、「考える」「働く」といった行為に主眼を置いて構成されています。生活と仕事の境界が曖昧になった現在、書斎とオフィスを分けるのは場所ではなく環境の作り方です。ここでは働くための物理的環境を再定義し、機能性とデザイン性を両立するワークデスクを試みました。
Studioサイドテーブル
デスクとサイドテーブルによる、機能と構造の拡張
ワークデスクとサイドテーブルを組み合わせることで、作業空間を機能的かつ柔軟に拡張できます。どちらも同一の構造思想のもとに設計されており、素材・寸法・仕上げを共有することで、空間全体に統一感と安定感をもたらします。デスクは、作業の中心となる面として十分な奥行と剛性を確保し、静かで集中できる環境を形成。そこに高さの異なるサイドテーブルを加えることで、作業内容に応じた立体的な構成が可能となります。書類を一時的に置く補助スペースや、周辺機器・資料の仮置き台として機能するほか、レイアウト次第で収納やミーティング用の簡易テーブルとしても活用できます。コの字型スチールプレートによる堅牢な構造、底板の収納スペース、そして不意な移動を防ぐ専用キャスター。それぞれの要素が合理的に組み合わされ、デスクワークに求められる安定性と可変性を両立しています。シンプルな構造でありながら、作業内容や空間条件に合わせて柔軟に展開できるワークユニット。「構造を基点としたワークスペース」の思想を、最も端的に示す組み合わせです。
Studioキャビネット
天然木集成材を使用したキャビネットです。木の柔らかさと温もりが、無機質になりがちなオフィス空間にやすらぎをもたらします。デスクワゴンとしても、またデスク天板と組み合わせてシステム家具としても使用でき、機能性とデザイン性を両立しています。デスク脇に配置される個人用キャビネット──いわゆるパーソナルワゴンやデスクワゴンは、従来のオフィスでは定番の存在でした。近年ではフリーアドレスの普及により個人用キャビネットを設けない企業も増えていますが、経理・人事・総務などの中枢部門では、依然として機密文書の管理や物理的な収納が求められています。また、画像・動画・CADデータなど大容量のデジタルデータを扱う部門では、クラウドよりもローカル環境での迅速な作業を重視する傾向があり、パーソナルワゴンを含む個人のPC環境と物理的な収納との連携も、依然として重要です。一般的なオフィスキャビネットや袖机はスチール製が主流ですが、本製品はすべて天然木集成材で構成されています。機能性を維持しながらも、画一的な「オフィスらしさ」から解放された空間を目指し、素材の質感と構造の明快さによって、穏やかで人の気配を感じさせるワークプレイスを演出します。鍵付きタイプと鍵なしタイプの2種類を用意しており、用途やセキュリティ要件に応じて選択が可能です。キャビネットはデスク天板やスチール脚と組み合わせて使用でき、パーソナルワゴンとして個人用ワークゾーンを形成することも、フリーアドレスゾーンに組み込んで柔軟な運用を図ることも可能です。限られた専有面積の中で効率的なレイアウトを実現しつつ、部署ごとの業務特性に応じた最適なワークプレイスを構築することを目的としています。
Studio後付けトレー
後付け設置が可能な薄型トレー(引き出し)です。曲げ加工を施したスチールプレートをデスク天板裏へビス固定し、その支持構造に木製ボックスを収めるシンプルな構成としています。要素を最小限に抑えることで、必要十分な強度と機能を効率的に確保しています。引き出し本体は薄型・軽量の木製ボックスで、A4書類や筆記具類の収納に適した寸法です。ハンドルやレール機構は採用せず、軽い力で開閉できる仕様とすることで、天板下のクリアランスを圧迫せず、デスクの外観を変えないまま必要な機能のみを付加します。既存デスクへの後付けが可能で、ワークデスク、ホームオフィス、書斎など幅広いシーンに対応します。ミニマルな構成でありながら、机上の整理と空間の整合性を両立させる付加機能として、業務環境に適切な秩序をもたらすプロダクトです。
StudioSDTO
静けさの中に、確かな存在感を宿すデスクオーガナイザー。Studio SDTOシリーズは、机上の秩序を保つためのスチール製オーガナイザーです。無駄を削ぎ落とした形状と質感の奥に、静かな緊張感と確かな重みを備えています。素材には厚みのあるスチールを用い、表面は光を吸い込むような落ち着いた質感に仕上げられています。時間の経過とともに手や筆記具が触れる部分にわずかな艶が生まれ、使う人の時間を刻んでいくプロダクトです。華やかさではなく、整然とした佇まい。そこに置かれることで、机そのものの空気がわずかに引き締まる――SDTOは、そうした“働く空間の静かな中心”をつくるための道具です。
Studioケーブルオーガナイザー
固定されたワークスペースでは、ケーブル類やコンセントタップの乱雑さが作業効率や美観を損ないます。そこで、デスク背面や床面にスチールプレートを設置し、マグネットキャッチャーと併用することで配線を一括管理するソリューションを提案します。これにより、コードを固定しつつ簡単に調整でき、すっきりとした配線環境を実現。視覚的にも整い、使い勝手の良いワークスペースを維持できます。
ワークスペースの構成について
ワークスペースを構成する基本要素は、作業面となる「デスク天板(デスクトップ)」です。この天板を中心に、作業を支える脚部、必要に応じて追加するサイドテーブルやキャビネット(袖机)、文房具や書類を整理するための収納、そして配線を整えるケーブルマネジメントツールなどが組み合わさって構成されます。 ワークスペースは、一人用の単体構成でも、複数を並べて使うレイアウトでも、それぞれのパーツを状況に応じて追加・削除できることが理想です。 つまり、デスク天板を基準とし、それを支える各要素が独立した「構成パーツ」として設計されていること。この柔軟なモジュール性こそが、用途や空間条件に対応する自在なワークスペースづくりの要となります。
スチール製ケーブルマネジメントケーブルオーガナイザー
固定型のワークスペースにおいて、ケーブルやコンセントタップが乱雑になることは、作業効率や空間の美観を大きく損なう要因となります。この課題を解決するため、デスク背面やデスク下、さらには床面にスチールプレート製の基盤を設置し、その基盤上で外付けデバイスや配線類を一元的に管理するソリューションを提案しています。本体スチール基盤はマグネットキャッチャーと併用することで、ケーブル類の整理や分岐を効率的かつ直感的に行うことが可能です。これにより、コード類の固定と調整が容易となり、視覚的にも整然とした見え方を保ちつつ、利便性の高い配線環境を実現します。視覚的・機能的に整理された配線管理は、ワークスペース全体の美観を向上させるだけでなく、日々の業務をより快適かつ効率的なものにする、ストレスフリーな執務環境の提案です。







