BLCビー・エル・シービー玉でスタッキングする収納ボックス

LEGOと煉瓦

子供用ブロック玩具のLEGOブロック。その一つ一つのピースは、サイズが変わっても上と下に付いている突起とそれを受ける部分の間隔が一定でかつ左右等間隔に並ぶため、異なるピースも自由に組み合わせ、ピースの段階からは想像もつかない独創的なオブジェクトを作ることが出来ます。LEGOの基本的な構成は建築素材である煉瓦ブロックから来ています。煉瓦ブロックは、それを積み重ねることにより「壁面」を作る、あるいは予め空いている空隙を埋めることの出来る素材です。但しその積み重ねる所作に関しては一定のルールはなく地域により様々な積み方の工夫がなされるといった自由なものです。一方でLEGOブロックは基本的に玩具です。上下に積み重ねる点に関しては煉瓦ブロックほどの自由さはなくモデュールに沿った突起を相手側の下面に嵌めこむ形で嵌合させ積み上げてくので、一定のルールに支配されているものと言えます。また、煉瓦ブロックが壁面を作るのに比べるとLEGOブロックはそれが作り上げる物は多岐にわたります。とはいっても基本的に玩具なので実用的なレベルのものはありません。あくまでもオブジェクトです。

BLCとLEGO

一定のモデュールに沿って展開される約90種類の構成ユニット（単体収納ボックス）を持つBLCは単体の収納ボックスではもちろん、種類の異なる複数の収納ボックスを並べる、積み重ねることによって独自で、かつ様々な使い方ができるようデザインされています。収納したいモノや量、スペース、使い勝手にあわせて自由に組み合わせてオリジナル収納家具が作れます。収納ボックスの上面と下面にある球状のくぼみに付属のビー玉を介して上下が固定されるため、置いて積み重ねるだけのジョイント方法です。その組み合わせでは、ネジやボルトましてや工具は一切使いません。
そのBLCとLEGOブロックの共通点はあくまで重ね合わせる際のモデュールの考え方です。モデュールが規則的に縦横等間隔で入っているため上部に積み重ねる際には一定の法則の中で積んでいくことが出来ます。ここでLEGOの場合はご存知の様に一度嵌めるとそこは強固に嵌り簡単に外すことは出来ません。しかしBLCの場合は上の箱を下の箱の上に置いているだけなので嵌ってはいなく外そうと思えば簡単です。
もう一点BLCとLEGOの大きな違いは、LEGOブロックは基本的にソリッド（充填体）であることに対し、BLCはヴォイド（空隙）です。理由は簡単でBLCはあくまでも収納ボックスとして最小単位がありその組み合わせにより更にカスタマイズされた収納ボックスとなるためです。

カラーボックスとBLC

BLCとカラーボックスは似ています。似てはいますが大きな違いとしては

• BLCはモデュールに沿ったサイズ構成です。
• BLCはそのモデュールに沿って上下のスタッキング、左右の配置が可能です。
• 同一サイズで収納しようとする内容に応じたオプションツールがあります。
• それぞれのユニットが収納すべく内容物に応じた最小公倍数的な構成になっています。

以上が大きな点です。もちろんカラーボックスも横に倒して使ったり、その状態で上下にスタッキングをすることも可能ですが基本的にはそれを考えて作られた製品ではないので場当たり的な見え方になってしまいます。

更に建築的な説明