埼玉県川口市にオープンした小さな町の本屋さん「本屋さん ててたりと」様に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」「ロータイプ本棚移動式 奥行350mm」「ladder マガジンラック」「Tavola ダイニングテーブル スチール脚(L型)」「Storage Cart キャスター付き収納カート ミドルタイプ」を導入いただきました。
新刊の雑誌や書籍を幅広く取り扱っています。大型本から文庫本、週刊誌まで、多様なタイプの本を収納・展示する工夫がされています。また、「本屋さん ててたりと」は障害者総合支援法に基づく就労継続支援B型事業所であり、障害のある方々に必要な支援を提供し、働く場を提供しています。そのため、障害のある方が自由に動きやすく、働きやすい環境を目指して、本棚以外のスペースも広めに取るなど、さまざまな工夫が施されています。
書店の減少
「出版不況」や「若者の活字離れ」という言葉を頻繁に耳にするようになってから、かなりの時間が経過しています。その中でも、紙媒体の販売不振は特に顕著で、多くの書店が閉店に追い込まれています。書店の閉店の背景には、Amazonをはじめとする書籍のオンライン販売や電子書籍の普及など、新しい消費形態の登場があります。また、出版物の市場規模自体がピーク時に比べて大幅に縮小しており、紙媒体の本を読む習慣が失われつつあることも一因です。
スマートフォンの急速な普及に伴い、画面上で手軽に楽しめるコンテンツが増えたことも影響しています。このような状況下で、余暇の過ごし方の選択肢として「紙の本を読む」優先度が低下していると言えます。そもそも「紙の」という言葉が付く時点で、それが衰退の方向に向かっていると捉えることも不思議ではありません。
就労継続支援B型事業所
「本屋さん ててたりと」は、新刊の雑誌や書籍を扱う町の本屋さんです。また、「本屋さん ててたりと」は障害者総合支援法に基づく就労継続支援B型事業所でもあり、障害のある方に必要な支援を提供しながら働く場を提供しています。このような働き方は福祉的就労と呼ばれます。就労継続支援B型事業所では、生産活動の収益は全て利用する障害のある方に支給されることが法令で定められており、「本屋さん ててたりと」でも本屋の収益は全て働く障害のある方に支給しています。
ててたりと
「とりたてて」という言葉は、「とりたてて問題ではない」「とりたてて意味はない」などのように打ち消し語と共に使われ、「特に問題ではない」「特に意味はない」という意味を持ちます。しかし、反対の視点から見ると、ある人にとっては「特別な意味がある」「特別な場所である」とも言えます。このような双方向の意味を持ち、互いに尊重しあえる場所でありたいという願いが、「TETETARITO」という社名には込められています。
本は生活に潤いを与えてくれるツールですが、電子書籍の普及など新しい消費形態の広がりにより、書店の閉店が相次ぎ、その町の潤いが確実に減少しています。「TETETARITO」は、失われつつある町の本屋さんを復活させ、町に潤いを取り戻すことを目指しています。
本屋さん ててたりと
住所: 埼玉県川口市上青木西5-25-17
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