都内のマンションにお住いのお客様です。その歪な形の書斎に「Shelf カウンター付き本棚」を原型にしたオーダー家具を2台扇形に並べお使いいただいてます。1台はPCを置いたワークデスクとして。もう1台は音楽関連のメディアとキーボードを置いた趣味用のデスクとしてご利用になっておられます。
マンションの平面計画は、その階の戸割に依存します。戸割が歪な形状である場合、部屋の形をできる限り四角形にするために、その歪みをどこかに皺寄せする必要があります。通常、その皺寄せは玄関ホールや廊下など、物を置くためのスペースではない場所に持っていき、空間的に見せるスペースにする手法が取られます。
しかし、本件ではその皺寄せをこの書斎で受けています。具体的には五角形の部屋です。元々は夫婦の寝室を想定した計画であったと考えられますが、本件では書斎兼寝室としてお使いいただいています。
PCを置いたワークデスク
スペースの都合上カウンター付き本棚のサイズは横4コマとしてデスクトップ面を全て開けて上部に引き出し収納を置きそこに雑多な小物を収納されています。一方で机上面は広いのでPCモニターを置いても手前に十分な広さが確保されています。両側にはミニコンポに合わせたサイズでコの字形の台を2台重ねその上に小さなスピーカーを置いてPCモニターを挟みます。カウンター下は普段は使わないものを引き出し収納に入れ、一箇所に収納系は殆ど纏められています。
電子ピアノと音楽系の収納
もう一台のカウンター付き本棚はセルのサイズだけ奥行き350mmの本棚に合わせ、そこの天板に電子ピアノのキーボード、及びアナログ系のオーディオシステムを左の列に縦に並べています。カウンターの出幅は200mm、オーディオ機器が入るセルの奥行は都合550mmになります。このサイズはターンテーブルの蓋を開けた状態で奥行がセル内に余裕を持って収まるサイズです。
ここに納められているものは
オーディオ機器
アナログレコードプレイヤーの蓋が開けられるサイズを縦方向に確保したセル、レザーディスクプレーヤー、アナログ入力用アンプ、CDデッキが横板を少し背後で短くすることにより配線が自由に出来る形で並びます。
DVD
DVD上部3段を占めてセルの前後併せて収納されています。
CD
CDは全て引き出しの内部に収納されていてカウンター面を挟んでジャンルが分かれます。
キーボード
オーディオ機器収納部分の奥行きと一般部(奥行き350mm)の奥行きの差分にキーボードを置かれています。奥行きは200mmで調度キーボードが置けるサイズです。またそのキーボード面はカウンターの上に載せてあるので高さもほぼ適切です。
アナログレコード/レザーディスク
アナログレコードは最下段に並びます。ここに入り切らない分は移動式のキャスター付き収納ロータイプに納められています。移動式なので雰囲気に併せて場所を移動します。基本的にはこのようなカウンター下に頭を入れている形です。
スピーカー
収納とは直接に関係ありませんがこの歪な形の部屋で唯一ある直角の壁面(窓面)を背景にB&Wのトールスピーカーをそれぞれが直角に向き合う形で置かれています。
折りあげ天井とフィラー板
この部屋の天井は高いところでは2550mm、一方低いところでは2200mmと壇状に折りあげています。すなわち低いところでは本棚自体をカット加工し高いところは継ぎ足さないと高さが足りません。そこで本件では梁下及び天井に接する縦板には全てフィラー板を用意して設置後にフィラー板を挿入して転倒に備えています。
最下段に入りきらないアナログレコードは移動式収納カート「Storage Cart ロータイプ」に納められています。移動式なので雰囲気に併せて場所を移動します。
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