今年の夏に父親が突然亡くなりましたが、実家にある書斎はそのままにしてあります。何年も前に家を出ているので父親が生活していた部屋を訪れたことはほとんどなかったのでどんな生活をしていたのか知りませんでした。
父親は祖父を戦争で亡くしているので昔から戦争の頃の話や時代物を読んでいることはなんとなくわかっていましたが、実際に書斎にある本棚を見てみるとその関係の書籍で占められていたので驚きました。好きな作家がいるみたいで同じ著者の本がずらりと綺麗にならんでいました。 月刊誌も1年間分は年代順にならんでいて、綺麗に扱っていた感じでした。文庫本と単行本も分かれて並べてあり整理整頓好きな父親の姿を想い出しました。 机は会社で使うような事務机で引き出しを開けると手帳が数十年分綺麗に並べてありました。中身を見ると予定表に書き込まれていますが、最近のものは空白が多かったです。 小さな本棚もありましたが、こちらには高校野球の特集やプロ野球関係の本が置いてありました。夏になると高校野球の開会式を見に毎年甲子園に行くのを楽しみにしていたので、本を見て戦争の書籍ばかりでなくて少しほっとしました。 本棚が2個だけでは少ないなと思っていましたが、押入れを開けると紐に縛られた書籍が大量にあるのを見つけました。戦争ものや歴史ばかりでしたが、一部ベストセラーになった本も混じっていたのでこんな本も読んでいたのかと思い父親の知らない一面を見ることができました。 父親の書斎を見て思ったのは、離れて住んでいますが自分の書斎と似ているところがあったことです。本棚は1個ありますが、妻と半分づつ分けて使っています。 大学時代に使用した技術系の専門書が高価だったこともあり、捨てられずに並べていますが、父親と同じで本の高さをそろえてきれいにならべてあります。きちんとしていないと落ち着かないからです。 妻の方は好きなジャンルがバラバラで文庫本は奥の方に重ねているので背表紙が見えない状態でも気にしないようです。 机も父にならって事務用のフラットなタイプですが、広々として使いやすいです。書斎には時々1人になって本を読むのに使用していますが、父親も同じように広い事務机で読んでいたのかと思うと親子はどこか似てくるのかと不思議な気持ちになりました。 |
margherita 東京ショールーム
〒141-0031 東京都品川区西五反田7-22-17 TOCビル9F TEL:03-5436-3721
営業時間:[月~土]10:00~18:00