自分の家、あるいは部屋の本棚を見渡した時気づくことがありませんか?
私の場合、本棚にはだいたい200冊の本が並んでいるのですが、小説が7割、その他が3割といったところでしょうか。
本棚は直にいっぱいになってしまいます。これまでも2,3度いっぱいになってきました。
その都度、整理をしてきました。
私の言う整理というのは、売り払うなり、寄贈するなりして手持ちの本を本当のお気に入り数冊を残して手放すことです。
これまで懸命に収集してきた書籍たちなので、手放すのはそれはそれは勇気のいる作業です。何度やっても後ろ髪を引かれながらの作業になるのです。
それでも私が、それを敢行するのには、当然理由があります。
その理由というのは、整理する度に、次に並ぶ本の顔ぶれがガラリと変わるからなのです。
たとえば、漫画でも小説でもシリーズ化されているものに一度手を出すと全作読みたくなりますよね?
そうして、シリーズが場所を占領していくのです。
次に、そのシリーズが面白いと同じ作者のものをまた読んだり、似たストーリーに手を伸ばしてみたり…するものです。
そうです。無意識のうちに並ぶ本に傾向というものが現れるのです。
面白い本や作者に出会うと、そういうものなです。
でも、せっかく本を読むのであれば、自分の知識なり感性なりを育み、深めたいですよね。
そこで先ほどからいうように、本棚の顔ぶれにサヨナラを告げるのです。
すると意外にも、書店で手に取る本が変わると思います。
家に、これまでの本が無くなり無意識に縛られていたところから解放されるのです。
そして好きな作家などの傾向はあっても「これは読んだことがある」という経験だけは自分の中に蓄積されるから、過去に読んだ本をわざわざ買うようなことはしないでしょう。
整理した直後ならなおさらです。
そうして、自分の手に取ったことのない本や作家へと意識が向くようになります。
そうするとこれまでの自分だったら決して読むことのなかった本を読む機会を得られるのです。
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