本棚のある生活。
私は個人的には本棚があったほうが良いのだが、これは人によるだろう。
本が他の人に見えないように収納している人もいる。確かに本が見えない方がその部屋の生活感がなくなり、その方が整然として見えるかもしれない。
それは好みなので、仕方がない。
本棚を見ると、その部屋の人の好みや生活感がわかる。
インテリアの雑誌等を見ると、洋書を積み重ねてその上に円形のガラスの板を置き、テーブルにしている人もいるし、アンティークのトランク一個を本の収納にしていて、新しい本を買う時に一冊処分するという人がいた。これはこれで面白いが、読み返したくなる時はないのだろうか。
本棚派の私は、やはり本の表紙が並んでいる方が自分の家に帰ってきた気がして落ち着く。
本棚に収納する時、本のカバーを取り外している人もいるが、これは理解出来ない。
本の装丁には、色々な人達が携わっている。
カバーを見て、その本の内容を判断する人達もいるのだ。私も、本を買う前に装丁を見て買う方だ。カバーを外しても内容は変わらないが、ちょっと寂しい気がする。
付き合い始めの人の部屋に本棚がないのは、部屋に遊びに来るように誘われたから、喜び勇んで行ってみたらかえってよそよそしい態度をとられた。
そういう印象を受けるのである。
どんなジャンルでも良いから、本棚がある人は、好きな本を並べて欲しい。
人に見せるための本棚ではなく、自分が良いと思った本が並んでいる所を見るのは、こっちに心を開いてくれていると思えて、良い気持ちだ。
本棚イコール本人の姿と考えている私は、変わっているのだろうか。
日本人の言葉に「察しが良い」という言葉がある。
親しくなればなるほど、付き合う相手によって察してあげなければならない場面にあうことが多くなるだろうが、私はこれが苦手だ。
自分の思い込みで相手をこうだと決め付ける事が出来ないのである。
自分の事だけ考えていたら相手を思いやる事が出来ないので、気遣う必要が出てくるだろう。
私の本棚の中身はほぼ変わらないが、長い付き合いの相手の場合は、その人の人生の選択によって変わっていると思う。
私は私の本棚が、付き合い始めの相手にどういう感じを与えるか心配な時だが、長い付き合いの相手に対しても
同様である。私は自分の選択が間違っているとは思えないし、相手の選択も認めたい。
中身の違いこそあれ、本棚の本の高さや並べ方は整然としておきたいものである。
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