本は持っているだけでもいい

みなさんは、1カ月の間にどれくらいの本を読むでしょうか。

また、子どもの頃から本を読む時間やその内容はどのように変化しましたか。

きっと子どもの頃は本を読んでいたのに、今は読んでいないという方も多いかと思います。

そのような方に伝えたい事があります。

「本は読まなくてもいいんです。パラパラめくるだけでいいんです」と。

一般的に小学生が一番本を読み、中高生、大人、とだんだんと読まなくなっていくといわれています。

もちろん年代が異なれば読む本も変わってきますので冊数などで簡単に比較することはできないでしょう。

2009年に財団法人・出版文化産業振興財団が中高生を成人をそれぞれ対象にした『現代人の読書実態調査』という調査報告書を発表しました。

そこで成人に関してわかったことは、読書量が一番少ないのは30代ということです。

また、1カ月間に1冊も本を読まないという成人の回答者に、読書しない理由をきくと、トップは「仕事、家事、勉強が忙しくて本を読む時間がない」で回答の4割弱という結果になりました。

30代といえば家庭を持っている方も多いでしょう。

中堅社員として仕事にも追われ、家では家事・育児…と自分の時間が少ない世代かもしれません。

しかし、本当にそれで良いのでしょうか?

自分のまわりだけしか関心を持てず、日常生活がつまらないと思ってしまうことはありませんか?

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本のジャンルというものは多彩です。

写真集は私たちの目を楽しませてくれますし、小説は悲しくさせたり嬉しくさせたりします。ドキュメンタリーは日常と少し離れた知らない世界を教えてくれます。

日常にいながら、少しだけ非日常体験を味わせてくれる、それが本の魅力です。

「わかってる。でも、時間がない」、問題はここですね。

では、まず会社帰り、お出かけ帰りに1冊本を買いに行きましょう。

できれば家から近くの本屋さんがいいですね。古書店さんでもいいでしょう。

ずらりと並べられた本を眺めてください。

少し黄ばんだ背表紙、豪華な装飾の本、表紙がちょっとごちゃごちゃした旅行本もありますね。

絵本でも、雑誌でも、なんでも良いんです。そこからあなたが気に入った本を1冊選んで買いましょう。

ビニール袋などに入れてもらうのではなく、そのまま日常で多く使うかばんにいれてください。

これで準備はOKです。

通勤時、帰宅時、昼休憩、待ち合わせ時などなど、案外暇な時間はあるものです。

そのときにいつもスマートフォンを手にする場合が多いと思いますが、それを本に変えてみてください。

ちょっと眺めるだけで、内容を読む必要はありません。

最初は「なんでこんな本買ったんだろう…」と思うかもしれませんが、何度か眺めている間に不思議と読みだしてしまいます。

そうしたら、なんでもない日常が、ほんの少しだけ輝いたものにみえてきますよ。

margherita 東京ショールーム

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