新居を建てる時などに、昔は応接室というスペースを設置し、そこに大きな本棚を設け、百科事典などをずらっと並べる事が流行った時期があります。
これは、日本が豊かになり、訪問客を招き入れる応接室が、豊かさの象徴とされ流行ったものです。こうした応接室の本棚に並べられた百科事典や全集は、読む為と言うより、見せる為の調度品の様な役割を演じていました。
時代が流れ、今ではこうした見栄を張るような空間は減り、訪問客もリビングに招き入れる様なライフスタイルに変化しました。
そんな中で、新居を立てる時には、旦那さんも奥さんも、自分がちょっとした読書をしたり、趣味を楽しむスペースを設けたいと望む人が増えています。
家族との団らんはリビングで、個人のスペースとして子供部屋を優先すると、旦那さんや奥さんがプライベートの時間を楽しむスペースが取れず、書斎を設ける事などは日本の住宅事情では中々難しいのです。
そこで、旦那さんのスペースとして、2畳ほどの空間に小さな机と本棚を設け、そこで読書や趣味を楽しめる様に工夫したり、奥さんのスペースとしてキッチンスペースにちょっとした空間と小さなテーブルを設ける様に工夫される事が増えています。
そんな小さな空間でも、一人で過ごせる時間と空間を持つ事は、仲の良い家族の中にあっても必要なのです。
趣味の本を読んで楽しんだり、時には仕事関係の本を読んで勉強したり、じっくりと物事を考えたり、ちょっとした資料をパソコンで作成したりするスペースは必要不可欠なのです。
住居は眠る場所であり、家族団らんの場所であり、家族それぞれがくつろぎ、自己成長に時間を費やす場所でもあるのです。趣味でくつろぎ、自己研鑽の場として本棚と書籍に囲まれた空間は住居の機能としてはぜひ持ちたいスペースなのです。
注文住宅なら最初から設計士さんとこうしたスペースの確保を相談できますが、建売住宅では困難な場合もあるでしょう。しかし住宅関連の雑誌などをヒントにすれば、そんな住宅でもこうしたスペースを確保するリフォームは費用を掛けずに作れるものです。
読書は、雑学的知識を増やす事が主眼ではなく、多くの本を読む事によって人間の幅や奥深さを形成し、また体形的に本で学ぶ事で自分の武器となるスキルや能力を身に付けるための一助とするためのものです。
社会人となり、家族を持っても、この読書を続ける事は必要なのです。読書を楽しむスペースとして書籍が詰まった本棚と小さなデスクを確保する事は、読書を促す環境としてやはり必要だと言えるでしょう。
margherita 東京ショールーム
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