書斎がある生活、憧れますよね。
自分だけの本棚があると、そこに自分だけの空間が広がっているようで、棚に並んだ本を眺めるだけでわくわくします。読書好きな人なら、きっとたまらない環境だと思います。
かく言う私も、父が大変な読書家だったため、実家に書斎がありました。
天井近くまで高さがある木製でガラス張りの大きな本棚だったのですが、本来は和室であるはずのその部屋は、すっかりと書斎と化していました。
父はその部屋を仕事場としても使っており、キャスターつきの椅子と洋机も置かれて、さらにパソコンやプリンターも完備していたので、完璧なワーキングプレイスとして機能していました。
いい意味で言えば和洋折衷、悪く言えば一貫性がないといったところですが、小さかった頃の私は、そんないろいろなものがあるその書斎がとても楽しい場所に思えていたのです。
当時の私には、棚の上まで手が届きませんでしたし、ガラスの奥に並んでいる本は、なんだか難しそうなものばかりだったので、ガラスの向こうが神聖な空間に思えたものです。
しかし私が成長するにつれて、その部屋は私の勉強部屋になっていきました。最初は勉強するときだけ使っていたのですが、次第に、畳の上に布団を敷いて、毎日そこで寝起きするようになりました。
時々、暇つぶしに本棚を何となく眺めていると、読めそうな本があることにも気づいてきます。それを棚から出して勝手に読むことも多くなっていったのですが、思春期だった私にとっては、世界が広がっていくような感じがして、とても刺激を受けたのを覚えています。
残念ながら、今は父も他界し、その家ももうありませんが、現在住んでいるアパートでは、私はカラーボックスを本棚として使っています。その中には、実家の大きな本棚に並んでいた本もいくつかあります。家を出るときに持ってきたものです。
もしいつか、結婚でもして家庭を持つことになったら、多少場所をとっても、大きな本棚を家に置いて、子供たちの想像力をかきたててあげたいです。
margherita 東京ショールーム
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