本棚は自分の人生の変遷を表す存在です。

私の部屋には、高さ2mほどの本棚が2つあります。長さは2つ併せて2mに満たないくらいでしょうか。部屋に入るとまず本棚がドンと見えて、本好きとしてはなかなかの壮観さを感じます。

私がこの本棚を購入したのは小学生の時だったので、もう20年以上前になるでしょうか。

当時の私は漫画を多く読んでおり、少年誌に掲載されている漫画が多く本棚に納められていました。友人を家に招き入れると、まず最初に飛び込んでくる漫画の量に圧倒され、そして羨まれたものです。

しかし中学から高校へと上がるにつれ、漫画だけではなく小説の面白さも知るようになりました。

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特にお気に入りだったのが昔の英国作家が書いた小説で、アガサ・クリスティやディック・フランシスの小説を好んで読んでいたように思います。

その後大学へ進学すると、学術書を読むようになりました。私は経済学部だったので、経済書はもちろんのこと、統計学の本、金融関連の本と多岐にわたります。もっとも、これに関しては好んで読んでいたというよりは、読まないと勉強についていけなくなるからですが……。

こうして無事に大学を卒業し社会に出ると、今度は実用書を読むようになります。特にパソコンのスキルが著しく低かった私は、パソコンスキル向上のための本を読んで勉強をしました。

一方で趣味の読書熱も冷めることは無く、今も古今東西の小説を読んでは楽しい時間を過ごしています。

実はこの文章、目の前にある本棚を目で追いながら書いています。

小学生時代に購入した本棚ですが、最初はスカスカでした。それが漫画で埋まり始め、小説や学術書、実用書に小説と収まっていって、今では隙間なく埋まっている状態になっています。

こうして本棚を目で追っていると、まるで自分の人生の変遷を眺めているかのような気がします。

本の背表紙を見ると、一冊一冊に思い出があり、当時どのように過ごしていたのかをおぼろげながら思い出すのです。

屈託のない笑顔で友人たちと笑い合って読んだ小学校時代。ちょっと外国に憧れ背伸びし始めた高校時代。未知の分野に付いて行こうと必死になった大学時代。そして、不慣れな環境に不安になりながらも必死にもがいていた新入社員時代。

この本たちは、私のかけがいのない財産でもあります。電子書籍が登場して久しいですが、やはり私は本は紙が一番だよなと隙間なく本で埋め尽くされる本棚を眺めて、しみじみと私はそう思います。

margherita 東京ショールーム

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