小説家にとって名誉とされる賞として、
「芥川賞」という賞があります。
よく新聞やテレビで受賞が発表されいるのですが、実際にはよく分かっていない方も多いのではないでしょうか。
芥川賞とは、
純文学の新人に与えられる文学賞ですが、
文芸春秋社の組織によって選考されているものです。
芥川とは大正時代を代表する小説家である「芥川龍之介」の業績をたたえてつけられた賞です。
この賞は1935年に芥川の友人であって菊池寛によって創設されたそうです。
選考基準として「無名あるいは新人作家」としているが、デビューして数年経過した作家が、他の賞を受賞した後に芥川賞を受賞することも珍しくないのです。
芥川賞の選考委員は
2012年上半期から以下の9名が担当しています。
小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、高樹のぶ子、堀江敏幸、宮本輝、村上龍、山田詠美
第一回の芥川賞では、太宰治も候補となったが、受賞とはならなかったなど、その選考基準は、色々と物議を醸していることも多いのです。
たとえ最終候補が決定しても、候補者に受賞の意思があるかどうかが確認されます。もし、拒否されれば受賞されることはないのです。
そして近年で注目されたのは、19歳11ヶ月で受賞した
綿矢りさの「蹴りたい背中」ではないでしょうか。
こうした10代の作家が受賞することに当時は驚きを感じました。
こうした賞を一つの目標として執筆活動されている作家さんも多いと思いますし、出版業界は低迷の一途をたどっていますが、文学の灯火は消えないで頂きたいものです。
今年の候補者は
上田岳弘 「惑星」(新潮8月号)
小野正嗣 「九年前の祈り」(群像9月号)
小谷野 敦 「ヌエのいた家」(文學界9月号)
高尾長良 影媛(かげひめ)」(新潮12月号)
高橋弘希 「指の骨」(新潮11月号)
の5名です。
選考日は1月15日ですので、楽しみですね。
margherita 東京ショールーム
〒141-0031 東京都品川区西五反田7-22-17 TOCビル9F /
TEL:03-5436-3721
営業時間:[月~土]10:00~18:00