恋愛小説で埋め尽くされた本棚は夢の国

子どもの頃から、本を読むのが大好きです。小学生の時は、「野口英世」「二宮金次郎」など意外とまじめな内容の本を読むことが多かったです。子ども時代ですので、自分で本を買うと言う考えはなく、ほとんどは学校の図書室から借りたりしていました。とは言っても、装丁がきれいな本を選んで読む傾向もあったので、なんでも良いから読んでみると言う、根っからの本好きとはまた少し違う風でもありました。ですが、本を読むと主人公に自分がなりきって、本の中で実際に活躍しているような錯覚もあり、気に入ればずっと本を読んでいるような状態でした。少し年齢が上がると、恋愛小説を読むようになり、slf-lr_voice04_01またもや主人公の女の子が自分であるかのように思い入れをすることで、恋愛と言うものを知るきっかけにもなりました。ちょっとした人生指南書でした。現在、本棚の中身はほとんどが、その恋愛小説本であふれています。

一方、不思議なことに、本を読んでいる時の会話文は字で表現されているのに、自然とニュアンスをつけて読み上げることができました。本を読む人みんながその感覚なのかは聞いたことがないのでわかりませんが、まるでドラマを見ているようにその場面を頭の中で展開できました。声を出して本を読むときは一本調子なのに、声を出さずに一人で読んでいるときは、登場人物の声が自然と流れてくるのです。

テレビで観るドラマは自分の好みではないことも多いですが、小説や本だと気に入った内容を心ゆくまで楽しむことができます。そのためか、いまだにテレビドラマは観ません。テレビを観る時間があるくらいなら、好きな本を読んでいる時間の方がよっぽど幸せを感じます。本のなかの登場人物と同調して読んでいくだけで、現実とは全く違う世界に浸ることができます。そうして、主人公が幸せになると自分まで満足した気持ちになるので、本は切っても切れない大切な存在です。きっと、少しばかり乙女心が多すぎるために、小説を大人になっても読んでしまうのかなと感じています。でも、本がない人生なんて、全く考えられないことです。本棚は普段の生活から夢の世界へと導いていくれる、大好きな本で埋め尽くされています。

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