本棚が当たり前にある家



私の両親とも本が好きな人たちだったので、小さいころから本を読むのは当たり前として育ってきました。田舎育ちで、大した商業施設もない昔だったので、本屋さんは大切な娯楽でしたし、平日は帰りが遅い父は、毎週本屋に連れて行ってくれていたので、毎週何かしらの本は家に増えていきました。そのため、買ってもらった本を収納する本棚は、家族全員の各部屋にありましたし、それ以外の場所にも小さい書庫のような感じで本を収納する場所もありました。
PAK88_manganotana20141108161323500-thumb-815xauto-5780小さいころはライトノベルばかりが並んでいた私の本棚も年齢が上がるにつれ、収納される本は様変わりし、大学生になるころには古本屋で買ってきた初版本の日本文学が並ぶようになりました。初版本を本棚に並べる場合は、半日陰干しをしてから並べないと虫がわく、と母にきつく言われていました。

自分の本棚の本で読みたいものがないときは、いつも父の部屋の本棚に行きます。父も私もいわゆる乱読なのですが、読んでいるジャンルが違うため、話題になっているけれどまだ読んでいない、そんな本が父の本棚にはたくさん並んでいました。私の中では、話題本を読みたくなったら父の本棚に行け、というのが鉄則でした。

結婚した相手も本が好きな人、というよりマニアックな人だったので、何も家具がない賃貸の部屋で、大きな本棚だけが目立っていました。ですから、当然産まれてきた子供たちもたくさん本を読むことが推奨されています。現在6歳の娘には、毎月2冊絵本が届くものを頼んでいて、その絵本を収納する本棚を持っています。本棚から読みたい本を選んで読む、という作業、両親が当たり前のように行っているので、子供にも当然のこととなっています。お友達の家にはほとんど本がなく、不思議にranking_bs-02思った娘は、本はどこにあるの?と聞いていました。大体の家にテレビがあるように、本棚があるのも娘にとっても当たり前のようです。

私は本の匂いが好きな子供だったので、同じように子供も本が好きになってくれたらうれしいです。そして、将来住むであろう子供の家にも、本棚があったら嬉しいです。

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