本のある暮らしについて

本を私が読んでおりますのは、やはり、テレビに飽きてきたという点が大きいのではないかと思われます。テレビの酷さについては、もはや多言を要さないと思いますが、おおげさなエフェクトとか気持ちの悪いナレーションとかは、一瞬でテレビを消させるのに十分なのではないでしょうか。こういうものを見ていては貴重な人生を無駄にしているとしか言いようがありません。

ですから、本のようなアナクロなものに向かわざるを得ません。しかし、近ごろの本屋はテレビと同じくつまらない本ばかりおいてあるように思われます。ダイエット本とか自己啓発本とかを除いてしまいますと、なにが残るのかよく分かりません。昔であれば新潮文庫とかが書店の中心であったように思われるのですが、そのようなものはもはや書店のわきに追いやられてしまっているのではないでしょうか。たしかに、今の人間は本など読blc_voice01_01まないわけですし、新潮文庫のような「高尚」なものは読まないのでしょうから、岩波文庫などは、ましてや、読まないということになるのでしょう。悲しい限りではありますが、しょうがないのかもしれません。学校の授業などで強制的に何冊か本を読ませるなどしなければならないのではないでしょうか。学校に期待してもしょうがないのかもしれませんが。

このようなわけで、私は本をアマゾンから買うようになりました。アマゾンはいわゆるロングテールに当たるような本がけっこうたくさん置いてありますから、こういう本を買っていきますと、人生が終わるまでは読み続けることができるのではないでしょうか。近ごろですと、丸山眞男集の別集なるものが出版されていたりもしますので、そういうものを買ったりもしております。丸山眞男は、ちょっと書き散らしたような文章でもそれなりに面白かったりも致します。

今後も、テレビが面白くなる見込みはまったくないでしょうから、本をたくさん読む暮らしが続くのではないかと思われます。

margherita 東京ショールーム

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