現在、ほとんどの情報は急速に電子化されています。
新聞などの報道に、エンターテイメントや雑学、文学に漫画と言った書籍類が電子版で配信される事も多くなり、それらを閲覧するのに必ずしも紙の本というのは要らないではと思う事もあるでしょう。
実際すでに教育の現場では教科書の変わりに試験的にタブレット型PCが導入されている所もあり文科省は今後広く導入していく方針のようですが、授業のたびに立ち上がりとダウンロードのために10分以上使うという実にアホらしい状況になっているのは、決して看過されてはなりませ
ん。
完全に書籍を電子化できないところは、やはりこういった点が大きいのです。
紙媒体の時には起きなかった問題の数々と言うのは、あまりにも大きいと言わざる得ません。
いかにOSを改良しようが、SSDだのRAMディスクなどを導入して立ち上げ速度を早くしようが本棚に手を伸ばして目的の本を取り出す速度には適わず(しかもSSDのようなハードは財布の中身と相談が必要)、何かのDL購入や、漫画雑誌などの電子版のブラウザ上での閲覧の場合でも回線の契約速度によっては非常に見難い事になります。
そしてサーバーが重かったりダウンしているような場合は、回線速度以前の問題になります。
さらに、あまりにPCスペックが低いと、DL購入した書籍も重くて堪らない事になるでしょう。
電子書籍と言うのは、紙をパラパラするような感覚的な自在さは絶対に持てません。
マウス腱鞘炎や、液晶画面を見続ける事による目へのダメージと言うのもあります。
しかし一番重大な点は、本が物理的な物体である事により発生する楽しみの「全て」が電子書籍では消えてしまう、という所ではないでしょうか。
ちょっと郷土資料に用があったため久しぶりに地元の図書館に足を運んだのですが、
やはりズラリと並ぶ数多くの本の列と言うのは、他にはない雰囲気を持つものです。
情報の多様さ早さ、便利さでは電子情報のほうが非常に勝っています。
しかし、それでも紙媒体は消えることは無いだろうと言う確信を持ち、部屋の本棚から愛読書を取り出し栞を挟んだページから読み始めます。
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