「シンデレラ」は私の永遠のベストセラー

本が好きになったのはまだ6歳ぐらいの子どもだったころ。
女の子にはありがちかもしれませんが、
「シンデレラ」の絵本に出会ったことがきっかけでした。
ハードカバーの黄色い大きな絵本でした。

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3篇もお話が収録されているのですが、
当時は最初のページの「シンデレラ」ばかりを読んでいました。
字の大きさも幼児が読むにしては小さかった記憶がありますが、
なによりも挿絵の美しさが当時の自分自身に大きな影響を与えるきっかけだったように感じています。
幼いながら、挿絵の隅々まで目を凝らして眺めたのを今でもよく覚えています。
シリーズものの外国絵本だったのですが、
色彩や登場人物の身に着ける衣服のデザインなどが、
日本の昔話の挿絵にはない豪華さで印象深かったのだと感じます。

きっかけは挿絵の美しさでしたが、
次第に物語を読んでいく楽しさを「シンデレラ」は教えてくれました。
絵本にしては珍しく、幼児向けなのにもかかわらず描写が細かかったので、
読み進めながら想像していくのがとても楽しいのだと実感しました。
この時の経験から、大人になった今でも漫画の本を読むよりは、
自分の想像で登場人物たちが動き回る、小説の方が好きです。
小説を読んでいると、頭の中で話の内容が膨らんでいき、
恐怖や喜びや悲しみをリアルに感じることができるので、
本を読むことをやめられません。実世界では起きないような不可解なことも、
ありえなさそうなドラマチックな展開も、小説の中でなら可能です。
そんな空想世界へ行くことで、自分の秘められた欲求や願望を叶えることができるので、
読書を一日の生活の中の一部として大事にしています。

本を読まない日は一日もありません。
どんなに忙しくても疲れていても、眠る前には必ず本を開き、
わずかな時間でも本を手に取って小説の世界へと入っていくのが大好きです。
時には疲れていたのに、夜中まで読書をしてしまって翌朝が辛いということもしばしばあります。
が、読書なしの生活は考えられないので、本を読んでの夜更かしは楽しいものです。
本は自分自身の心の栄養です。

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