将来への貯金のような本の集め方

基本的にはものの収集癖はありません。ただ本だけは別です。

というのも、私は今45歳ですが、あと10年ほどしたら早期退職をして、学生に戻り、若いころから興味のあった民俗学についての研究生活をしようと思っています。

それでそのための生活費の貯金と同様に、その時に読める、あるいは読むべき民俗学の本を少しづつ集めているのです。55歳からそれを読み始めるので、あと10年後から取り崩す貯金のようなものです。

図書館などで借りればそういうことはしなくても済むのですが、本というものはよほどのベストセラーか、定番のものでない限り、やはり「消費」されて、どんどん市場から亡くなって行ってしまい、希少なものは図書館にもないので、自分で集めていくしかないのです。

そういう本が、今300冊程度になりました。

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私の書斎は、6畳ほどの小さな部屋ですが、そこに小さなデスクと2人用のソファを置き、それ以外の場所はすべて本棚で占められています。と言っても、書棚が前後で二重になっている120cm幅の本棚が2つ、という感じで、これがほぼ今その民俗学の本で埋め尽くされています。

普段は、一応まだ働いているので、読む本はビジネス本がほとんどなのですが、少しづつ買いためているこの民俗学の本と、それが並んでいる本棚を見ていると、「今の仕事はしんどくてストレスも多いが、あと10年頑張ったらこの本を思いっきり読むことができるようになる。それまで頑張ろう」という気分になるから不思議です。この本は、10年後の私の生活を支えるだけではなく、今の生活を支え、モチベーションを与えてくれる存在にもなっているのです。

ただ問題は、そろそろ2つの本棚がいっぱいになってきて、新しいものを買い足さなければならない、ということです。正直言って、書斎はすでにいっぱいですので、新しく広い書斎のある家に引っ越すか、あるいはリビングにも本棚を置くようにするか、という選択になりそうです。

妻に相談したら、さすがにそのために引っ越すということについては承認を得られそうにないので、リビング対応に落ち着きそうですが。

margherita 東京ショールーム

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